旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:葉しょうが
難易度:★★★☆☆
さわやかな辛味が夏バテ気味の体をシャキッとさせます
夏になるとスーパーでお目にかかることが多くなる葉しょうが。この葉しょうがの旬は7~9月、夏真っ盛りの時期です。江戸時代には谷中生姜が夏の風物詩として、江戸っ子たちに愛されていました。
谷中生姜は葉しょうがの一種で、その名の通り、東京の谷中で栽培されたためその名がつけられました。谷中生姜は江戸東京野菜に認定されています。
葉しょうがと普通のしょうがとの違いですが、しょうがは根しょうがとも呼ばれ、収穫時期は秋。そして、収穫後に 2~3カ月寝かせてから出荷されます。
いっぽうの葉しょうがは、秋を待たずに、しょうがが若いうちに葉付きのまま収穫し、寝かせることなく出荷されます。そのため、根しょうがより辛味が少なくさわやかな食味を楽しめます。
ちなみに、魚料理の彩、口直しとして使用される矢生姜(はじかみ)も葉しょうがの一種ですが、こちらは、おもに金時しょうがという品種を使用し、茎や根が柔らかくなるよう軟化栽培されたもの。そのため、一般的な葉しょうがよりも茎の上の部分まで食べることができます。
葉しょうがは辛味がマイルドなため、生でも美味しくいただけます。特に、もろみや味噌との相性は抜群です。また、甘酢漬けにするとお寿司屋さんのガリのような味わいに。ぬか漬けにしても美味です。ほかにも、茎を付けたままの葉しょうがの可食部を肉で巻いて焼いたり、天ぷらにしても美味。
スーパーで見かけても食べ方がいまひとつわからないため、購入したことがなかったという人も、旬の時期にしか手に入らない貴重な野菜なので、一度、葉しょうがレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
美味しい葉しょうがの見分け方
葉がピンとして濃い緑色のもの、根の部分が乾燥しておらず、根は白く、付け根の赤みがくっきり出ているものを選びましょう。
茎が太すぎるものは繊維が多く、硬い可能性があるので避けましょう。
乾燥に弱いため、保存するときは水で濡らしたキッチンペーパーで包んで保存袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。ただし、日持ちしにくいため、できる限り早く食べきることをおすすめします。
葉しょうがの注目栄養素
葉しょうがに含まれるジンゲロールという辛味成分は冷えの改善、免疫力向上、コレステロール値の抑制、代謝の向上など、高い健康効果が認められている成分です。
辛味がマイルドなぶん、根しょうがよりもジンゲロールの含有量は少なくなりますが、そのかわり、抗酸化作用をもつビタミンCや、とりすぎたナトリウムの排出を促すカリウムなどの栄養素の含有量は根しょうがよりも多めとなっています。