季節の変わり目に厄払いや無病息災などを願う「節分」。2024年の「節分」は、2月3日です。「豆まき」のように定着してきた「恵方巻」は、名店監修のコラボ商品が話題を呼ぶコンビニでも人気の季節商品となっているようです。今回は、ちょっと高いけど、手を伸ばしたくなるファミリーマートのご馳走恵方巻をご紹介します。思い思いの願いを唱えながら一気に食べられるサイズ感とおいしさは、名店の特徴とこだわりが詰まった至福の味わいです。
有名店コラボを2種類販売するのは初めて
ラーメンやおせち料理など、お店にはなかなか行けないけど名店の味わいを手軽に楽しめるコンビニの名店監修商品。「恵方巻」も同様で、各社有名店を取り扱っています。ファミリーマートでは、天保元(1830)年に大阪で創業した日本料理店『なだ万』と、東京・吉祥寺の焼肉店『肉山』です。
ファミリーマートで有名店コラボの「恵方巻」を同時期に2つ販売するのは初めて。ファミリーマートデリカ食品部長の木内智郎氏は、「市場で有名店監修が増えている中で、お魚が食べられない方への需要もあり、予約困難な人気焼肉店として知られる『肉山』さんへ(昨年)依頼したところ、(昨年)とても好評でした。また、『和』というところで、誰もが知る老舗料理店の『なだ万』さんへ、お願いしました」
醤油要らずでもおいしい老舗の「恵方巻」
『なだ万』は、東京・紀尾井町『ホテルニューオータニ』日本庭園内『なだ万本店 山茶花荘(さざんかそう)』を本店(1974年、大阪・今橋から移転)としています。1986年に行われた東京サミットで民間初の公式晩餐会の会場として選ばれるなど、日本料理の名店として知られています。
『なだ万本店 山茶花荘』では、ランチメニューの「桐懐石」(2万8600円/室料、税サ込)や、「調理長 特別懐石 」(10万3400円/室料、税サ込)など、お祝いの席や特別な席などにふさわしい食事が楽しめます(※各店舗により、価格や内容は異なります)。そんな『なだ万』の手掛ける「恵方巻」をコンビニで購入できるのはなんとも嬉しい機会ではないでしょうか。
「なだ万監修 特上恵方巻」の価格は1本1480円と、お高めですが、老舗こだわりの本枯節だしを使用した玉子焼や穴子、いくら、数の子など、縁起を担いだ7つの食材がバランスよく巻かれた一体感は格別です。穴子もたっぷり入り、巻物にはあまり見かけたことがないような数の子の歯切れの良い食感が、アクセントになっています。
『なだ万』執行役員食品事業本部兼調理本部副本部長の中原健次氏は、手がけた「恵方巻」についてこう語りました。
「かつお本枯節は、まろやかで深みのある味わいが特徴の極上のものを使用しています。料理は調和が大事なので、玉子だけ突出するのではなく、食べた時においしく召し上がれるよう食材の選別などにもとことんこだわりました」
それぞれの具材の味は上品なのに、お醤油をつけなくても素材同士が引き立て合い食べ応えがあります。