全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・新宿の居酒屋『居酒屋 千草』です。1936(昭和11)年創業の老舗です。
常連客が受け継ぐ老舗居酒屋の空気感
店内の壁には映画や演劇のポスター、頭上には名だたる役者のサインが並ぶ。戦前に初代店主が開いた同店は文学座の役者だった2代目店主の交友関係から、演劇関係者が多く通う店になった。
「ゆったりくつろげて客同士がフランクにつながる感じ」と当時の雰囲気を語るのは3代目店主の杉本茂さんだ。
千草巻 1350円
この3代目、実は元常連客。2代目が建物の老朽化で閉店を考えていたところ、この店を残したいと名乗り出て再オープンした。
ビルは建て替えられたが、レトロで落ち着く雰囲気とおいしい料理は変えないよう心がけたという。名物「千草巻」と日本酒で飲めば、今日もまた会話が弾む。
【店主が見てきた新宿の移り変わり】
1969年頃から新宿に出入りし、ジャズ喫茶や喫茶店に通っていた杉本さんは「今よりゆったりラフな雰囲気があった」と言う。
東京・新宿『居酒屋 千草』
[住所]東京都新宿区新宿3-34-3 千草ビル1階
[電話]03-5357-7822
[営業時間]17時〜23時
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか新宿駅東南口から徒歩2分
▶おとなの週末2024年3月号は「サクッと“とん活”」
撮影/小島 昇、取材/藤沢緑彩
※2023年9月号発売時点の情報です。
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