オムライスにハンバーグ、ビーフシチュー。子供の頃、連れられて行ったお店でメニューを見ては心が躍った。お店の雰囲気と、そこで話す何気ない会話。すべてが尊い……。そんなあの頃を思い出させてくれる「ハンバーグ」がおいしくいただける昭和創業の店をご紹介!
『プクプク亭』 @日吉
長年かけて作ったビターなデミグラスがパテの旨みを増幅
家庭的な味もいいけれど、このハンバーグは正真正銘、上質な洋食屋さんのそれ。肉汁をたっぷり含んでパンパンに膨らんだパテを覆うのは、黒に近いブラウンの艶やかなデミグラス。どこかビターチョコを思わせる苦味走ったソースによって、国産合挽き肉を使用した肉感あふれるパテの旨みを何段階も引き上げる。
プクプク亭 特製ハンバーグ(170g) 1680円
真ん中に引かれているのは山ワサビを効かせたレモンマヨで、重厚な味わいに爽やかな香りも加わってガラリと表情を変えるのが面白い。この道、半世紀以上というシェフ・舟橋さんが長年かけて作り上げた味なのだ。どこかレトロでしゃれたこのひと皿は赤ワインともお似合いだ。
[住所]神奈川県横浜市港北区日吉本町1-3-17 日光ビル2階
[電話]045-564-0227
[営業時間]11時半〜15時(14時15分LO)、17時〜21時(20時LO)
[休日]月(祝は営業、翌火休)・火・第3水の夜
[交通]東急東横線ほか日吉駅西口から徒歩2分
『れすとらん はと屋』 @銀座
牛肉100%のパテとコク深いデミグラスでご飯が止まらない!
店の始まりは昭和38年。首都高高架下にある現在の銀座ナインが、“SC新橋センター”という名で開業したのと同時期だそう。その時代から令和の今までコの字カウンターは客でいっぱい。やってくる多くの人の目当てが、このハンバーグなのだ。
ハンバーグ定食 1000円
牛肉100%のパテに合わせるのが、牛スジ、鶏ガラ、香味野菜でダシをとり、さらに煮込んで完成までに約1週間かけるデミグラス。パンチのあるコクと旨みが牛肉の風味と一体となって、くるおしいほどにご飯を呼ぶではないか!やっぱり日本の洋食はこうでなきゃ。ちなみにオムライスやナポリタン、エビピラフなど他の料理とのセットでも注文できる。
[住所]東京都中央区銀座8-7 銀座ナイン2号館地下1階
[電話]03-3572-1928
[営業時間]11時半〜14時、17時〜20時(19時45分LO)
[休日]日、土の夜
[交通]JR山手線ほか新橋駅銀座口から徒歩2分