「考えすぎる」ことに悩むのは時間のムダ
ここでの問題は、自分の意見を思った通りに口にしても、相手のことを考えて後悔し、思考の袋小路に迷い込んでしまうし、また、相手に合わせた意見を口にしたとしても、それが本当に相手が喜ぶ言葉なのか知る術がないから結局悩んでしまうということです。
相手の求める形に自分の言葉を整えて、様子を見ながら提出しても、結末は同じなんですよ。
私もそうですが、相談者の方はね、悩んでしまう性格なんです。仕方ない。質問をされた時点で、どっちにしろ袋小路に迷い込むのは決定してるんです。
つまり、今回の相談者の方がどういう回答をしようと、悩む未来は決定してるんです。確定事項。
もうね、腹を括ってそういう未来が待っていると割り切ると楽ですよ。どう答えたって、同じくらい悩むんですから。どういう結果になっても自分は悩んでいる、と分かれば、悩み方が少し楽になります。
もう、どんな選択をしたかの問題じゃないんですよ。
もしも私が相談者の方の立場だとしたら「どんな髪型でもいいですねえ」だなんて、答えても答えてなくても同じようなことを口にするでしょう。
どう答えたって頭を悩ませるのだから、特に自分の強い意志がない場合は、当たり障りのないことを口にするようにしています。
悩みの種を自分から作らないのも、ストレスレスで生きる術ですから。
嫌われても構わないという勇気を持とう
さて、今回のようなことを相談者の方が悩んでしまう原因を考えてみましたが、結局は“相手に好かれたい”という感情から、気を揉んでしまうのでしょうね。
その好かれたい、嫌われたくない、という感情がそうさせているのでしょう。少しでも相手の気が良くなるような回答をしようと思っているからこそ(ああ、違う回答の方が良かったかなあ)と頭を抱えてしまう訳です。
例えば自分にとって嫌いな相手に対しての言葉なんて、相手にどう思われても良い訳ですから、なんて回答したって今回と同様に頭を悩ませることなんてない訳です。
であるならば、その自分の嫌われたくない、という感情を手放すことができれば、今よりも悩む度合いが軽度になっていくことでしょう。
相手にとって、良い自分でいたい、という欲求をもう少し減少させられるといいですね。そうすると少しは楽になると思います。
悩みたくないのであれば、嫌われても構わないという勇気が、根本的な解決に繋がることでしょう。