『WINE SHOP 〜Corner Bar〜 BLANCO』 @浅草
散歩の途中で立ち寄りたい浅草のニューフェイス
かっぱ橋道具街が近い西浅草は、住宅街が近い静かなエリア。築地のイタリアンでソムリエをしていた高山さんと奥様がこの街に店を開いたのは去年の11月。シンプルですっきりした店内は明るく開放的で、奥にはガラス窓のある大きなウォークインセラーがある。
「クラシックやナチュラルといった線引きはせず、本当においしいと感じたものを選んでいます」と、ワインは日本ワインを含め、バリエーション豊富。価格帯は2000円台からグランクリュクラスまでと懐が深い。
山口県萩市村田焼き抜き蒲鉾 600円、グラスワイン 800円~
おつまみは厳選したチーズやシャルキュトリーに混じって、ワインらっきょうなど和風なものもあるのが面白い。特に奥様の出身地・下関の名物という蒲鉾は、焼き抜きという製法で作られていて味が濃厚。それが白ワインにもぴったり合うというのはちょっとした発見だ。
角打ちというとラフな店も多いが、ソムリエの高山さんの接客はとても丁寧、グラスワインリストもあり、まるでちょっといいワインバーにいる気分になれる。
[住所]東京都台東区西浅草2-17-5 ラシクラス西浅草1階
[電話]070-2032-7884
[営業時間]12時~22時
[休日]水
[交通]つくばエクスプレス線浅草駅A2出口から徒歩8分
『AOYAMA GOURMET MART』 @青山
飲む買う味わう 三拍子揃ったおいしい角打ち
地中海の晴れた空のような真っ青な外観が目を引くここは、アメリカで増えているというグルメマート。食料品の販売、酒屋、レストランが同居する注目のスタイルだ。
ショップではスタッフが実際に食べておいしかったものを基準に、オリーブオイルや調味料などをセレクト。ウォークインのワインセラーにはデイリーなものを中心に、世界中から選りすぐったワインが揃う。
そして奥にはカウンターレストランが隠れている。その立地から窓がなさそうに思うが、意外にも緑が目に心地いい開放的な空間だ。
サカエヤさんの牛粗挽きパスタ 3500円、グラスワイン 1500円~
昼は日替わりのパスタ、夜はア・ラ・カルトで腕を振るうのは若き久保シェフ。メニューには食通に知られた滋賀サカエヤの牛肉や豊洲へ通って毎日仕入れる魚貝、福岡直送の有機野菜など、素材にこだわった料理が並ぶ。
レストランへ抜栓料なしでボトルを持ち込み料理とゆっくり味わうもよし、表のショップで一杯やりながら買い物するもよし、と使い方も自由にどうぞというのが今の気分にピッタリ。
[住所]東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル1階
[電話]03-6388-1400
[営業時間]ショップ11時~、レストラン12時~15時(14時半LO)、17時~22時(21時LO)、土日祝12時~22時
[休日]月
[交通]都営大江戸線青山一丁目駅5番出口から徒歩7分
『まさもと』 @下赤塚
昼からパン飲みを楽しめる住宅街の角打ち
店に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが木製の大きなショーケース。「100年ぐらい前のフランスのものらしいです。一目ぼれで」と店主の大木さん。そこに並ぶのはバゲット、全粒粉のくるみパン、チョコサンドなど15種類ほどのパンたち。
パンも店内もすごくオシャレ、なのになぜか街のパン屋さん的な匂いが漂っているのは、大木夫妻のゆるやかな人柄のおかげかもしれない。
パン盛 450円、グラスワイン 800円~
店主の大木さんは人気店『パーラー江古田』出身。そう聞くとなるほどとなるが、実は最初は全くパンを焼いていなかったのだとか。時々焼いていた自家製酵母のパンがお客さんに評判となり、徐々に増えていったそう。
セラーにはナチュラルワインとクラフトビールが並び、グラスワインだけでなく、ビールタップやコーヒーもある。土曜日は明るい時間においしいパンとワインを楽しめ、会社帰りに家へ着く前のワンクッションとして、一杯の上質なワインでリフレッシュできるご近所さんがうらやましいぞ。
[住所]東京都板橋区赤塚2-7-6 アプリコットガーデン104
[電話]03-6906-8313
[営業時間]12時~20時、角打ち:17時~、土15時~
[休日]日、月、火
[交通]東武東上線下赤塚駅から徒歩3分
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※2024年6月号発売時点の情報です。
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