『cillic(チリック)』 @東日本橋
気軽にフラッと立ち寄れる居心地抜群イタリアン
気の置けない友人と訪れて、初めてでも緊張せずに自然体でくつろげる店。簡単そうにみえて、なかなか出合えないんです、そういうところ。
これにピタリとあてはまるのがココ。生ハムなどのシャルキュトリー、季節の野菜のロースト、ミートローフや低温調理の肉料理……。
ひと通り揃う定番メニューに加え、黒板の日替わり、そしてパスタはその時に食べたいものをアレンジして作ってもらうことも可能。とにかく懐が広いのだ。だから、ここに来たならば、初めてでも臆せず、ワガママを言ってみるのがいい。
うなぎのパッケリ 1800円、前菜盛り合わせ 1500円
メニューに書かれた価格はすべて税込みなので、会計の時に「思っていたよりお得かも」と思えるのもうれしいおまけだ。
オープンから7年を経て、今では週3で通う常連客もいるそう。おいしい料理に加え、店全体に流れる陽気で穏やかな空気感に、地元客に愛されるのも納得。
[住所]東京都中央区東日本橋2-11-3
[電話]03-5825-4379
[営業時間]火・水:17時半~23時、木・金:11時45分~14時(13時半LO)、17時半~23時、土・日・祝:12時~15時(13時半LO)、17時半~22時
[休日]月(月が祝の場合は翌火休み)
[交通]都営浅草線東日本橋駅B3出口から徒歩2分、都営新宿線馬喰横山駅A4出口から徒歩3分
『Mellow(メロウ)』 @東日本橋
ぶらり寄りたくなる、居心地のよい街のワインバル
店の中から、楽し気な話し声と灯が漏れてくる。吸い寄せられるように入ってみれば、カウンター8席のこぢんまりとした空間。その厨房から店主・益田隆司さんが繰り出してくる料理は、わくわくの連続だ。
ポテトサラダはメークインの千切りにシラスがたっぷり。食感が楽しく、花椒が爽やかなアクセントだ。「仔羊肩肉のトマト煮込み」は、春野菜の甘みをまとったラムの風味がいい。
冬はグラタン、夏は鮎のコンフィと、季節ごとのメニューを楽しみに待つ客も多いという。
仔羊肩肉のトマト煮込み春野菜添え 2200円、グラスワイン 1000円
だが、益田さんは「自分を料理人だと思ってないんです」と意外なことを言う。「料理やワインはもちろん大事ですが、それは要素のひとつ。『居心地がいい』と言ってもらえるのが一番うれしいですね」。
思わず入りたくなる雰囲気は、益田さんのこの気持ちが作り上げているのだろう。通いたくなる一軒だ。
[住所]東京都中央区東日本橋3-3-8 プリンセスコート日本橋102
[電話]なし
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、17時半~23時(22時LO)、土・日・祝 12時~22時(21時LO)
[休日]不定休
[交通]都営新宿線馬喰横山駅A2出口から徒歩1分
『CITAN(シタン)』 @馬喰横山
旅人気分を盛り上げる心躍る料理と空間
『CITAN』は2017年オープンのホステルで、漢字では「始端」。日本橋が五街道の起点だったことにちなむという。海外から多くのゲストが訪れるホステルで、旅人気分を味わってみたい。
まずは多くの外国人ゲストが行き交う1階のテラス席でクラフトビールを一杯。地下のバーダイニングでは、意外性のあるメニューに心が躍る。
「トマトとクラフトジンのパスタ」は、新潟県の「YASO GIN」と、蔵前に蒸留所がある「HOLON」のジン、2種を使った一品。ジンのフレーバーがほのかに香り、トマトとチーズがたっぷりと生パスタにからむからたまらない。
トマトとクラフトジンのパスタ 1100円、ジントニック 1200円
またフリットやパスタに使われる「茄子焦がしソース」は茄子を真っ黒になるまで焦がし、ペーストにしたもの。独特の風味がくせになる。日常を離れたいとき、こんな空間に身を置く一日があってもいい。
[住所]東京都中央区日本橋大伝馬町15-2
[電話]03-3865-2366
[営業時間]18時~23時半(22時LO)※1Fカフェ『BERTH COFEE』
[営業時間]8時~18時
[休日]不定休
[交通]都営新宿線馬喰横山駅A2出口から徒歩3分