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味が良いことから、その名が付いたという説も残るアジ。さまざまに楽しまれるが、この頃のアジといえばアジフライだ。産地や大きさ、揚げ方、ソースなど、こだわり抜いて、一歩上いく逸品が増えてます!

『酒肴あおもん』 @五反田

「半熟」と「完熟」の食べ比べがおすすめ!

アジフライは今、新時代に突入している。象徴的な1軒がここ、青魚をウリにしたその名も『酒肴あおもん』だ。何しろ火入れ違いで2種を用意。それがレアに仕上げた「半熟」としっかり揚げた「完熟」なのだが、まあこれがお見事。前者はしっとり旨みが舌に浸透、後者はふっくら旨みが口中を浮遊、揚げ加減でこうも印象が変わるのか。目からウロコ&頬も落ちまくるのである。

アジフライ半熟・完熟ハーフ&ハーフ 時価(1280円前後)

『酒肴あおもん』アジフライ半熟・完熟ハーフ&ハーフ 時価(1280円前後) 写真は1408円 衣の付け方などを工夫して口当たりが軽くなるようサクッと揚げている。まずはそのまま、山葵、岩塩、ニラ醤油とそれぞれ味わうのもおすすめ。自家製タルタルはキュウリの塩漬け入り

店主曰く「油とパン粉の相性が食感の軽さや味を左右する。目指すは重さゼロ!」。主に長崎松浦産、約250gを厳選、粗めのパン粉をあえて隙間を作るように付け、油を吸い過ぎないよう軽く仕上げているとか。付け合わせをキャベツの赤酢漬けにしたのもさっぱり口直しになるから。完璧なひと皿です。

『酒肴あおもん』

[住所]東京都品川区西五反田2-31-4 KKビル地下1階
[電話]03-6417-0636
[営業時間]17時半~23時半(22時半LO)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか五反田駅西口から徒歩5分

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『大衆魚食堂 才蔵』 @飯田橋

アジフライの概念を覆す個性派ならここ!

アジフライは新鮮な生物を使わなきゃダメって誰が決めました?炉端焼きの人気店のそれは頭付きの干物を丸ごと一尾揚げたもの。そのままでも既に完成されたおいしさの干物をフライにしちゃうとは何とも大胆不敵な手法だが、きっかけは「店の名物であるアジの開きを使ってインパクトのある味を作りたかったから」だとか。

究極の大あじフライ 649円

『大衆魚食堂 才蔵』究極の大あじフライ 649円 アジの干物に生パン粉を付けてフライにする斬新なアイディアに脱帽。キツネ色にしっかり揚げた衣は香ばしくてサクサクだ。もちろん頭も食べて可。数量限定でランチの定食でも提供

驚くのは焼いた味とはまた違うふっくら感だ。骨を丁寧に取り除き、衣を付けて揚げることで干した身が蒸されるようにふくよかに、旨みも増幅、塩味はまろやか。なるほど。漬物入りの自家製タルタルとも相性抜群。ちなみに頭の部分もしっかり揚げているので好きな人はエビの殻的な感覚でバリバリ食べてもOK。いやあ、アジフライの可能性は無限大だ!

『大衆魚食堂 才蔵』

[住所]東京都千代田区飯田橋4-3-4 第三木屋ビル1階
[電話]03-6261-0133
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、17時~23時(22時20分LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄東西線ほか飯田橋駅A5出口などから徒歩3分

『北海亭』 @新宿御苑

朝獲れ鮮度抜群のジャンボサイズは旨みあふれる!

季節の食材や朝獲れの鮮魚を、信頼できる生産者から仕入れ、使っているのがこだわりだ。中でも神奈川県三崎漁港から届く魚は、界隈でも一番いいものというのが自慢。そしてその料理の中でも、北海亭名物として絶大な人気を誇るのがアジフライなのだ。登場したアジフライはドーンと肉厚で大迫力。デカい!

アジフライ 1430円

『北海亭』アジフライ 1430円 神奈川県三崎や鳥取県境港。信頼している目利きの魚屋から届くアジはモノが違う!

一尾200g以上の大きさと抜群の鮮度、根付きの丸々太ったアジを選りすぐっている。衣は粗めのパン粉でザクザクっとした食感。これがアジの力強さと合う。ガブリとやると、新鮮さを感じるアジは香りよく、口の中がアジの旨みでいっぱいに満たされる感じ。黒(ウスター)と赤(中濃)のオリジナルソースも◎。個人的にはフルーティな旨みを感じる赤が特におすすめ。

『北海亭』

[住所]東京都新宿区新宿2-1-9 JESCO新宿御苑ビル地下1階
[電話]03-5379-5560
[営業時間]11時半〜14時(13時半LO)、17時〜23時(22時LO)、土ランチなし、17時〜22時(21時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄丸の内線新宿御苑前駅1番出口から徒歩1分

『Gift食堂』 @阿佐ヶ谷

燻製タルタルとアジフライ。抜群の相性が日本酒を呼ぶ

オープンなコの字カウンターの店は居心地もよく、都度入れ替わり、鮮度のいい選りすぐりの日本酒が揃っている。価格も一杯380円〜とリーズナブル。そしてつまみは、日本酒に合うようにどれもひと手間かけられ、見た目も、味わいでもニコッと楽しませてくれるのがいい。で、日本酒とやるなら断然このアジフライなのである。

あじフライ燻製タルタル 858円

『Gift食堂』あじフライ燻製タルタル 858円 立体的な盛り付けも楽し。すっきり目のきれいな味わいの日本酒との相性が抜群だ!

決め手は何度も試行錯誤を重ねたという燻製タルタル。手間をかけて仕込んだ燻製玉子といぶりがっこ、マヨネーズはやや少なめの仕立て。ザクリと切られたアジフライは中までふんわりと揚り、きれいな色の衣はサクリ。ふんわり、サクリ、そして燻香。この3つが絶妙に重なり合ったところにスッと日本酒を流し込む。うーむ、なんとも後を引く旨さなのだ。

『Gift食堂』

[住所]東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-34-12
[電話]03-5913-7781
[営業時間]17時半〜24時(金27時)、土:16時〜27時、日:16時〜24時
[休日]無休
[交通]地下鉄丸の内線南阿佐ケ谷駅2b出口から徒歩3分

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おとなの週末Web編集部
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