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様々な飲食店が集まる博多に、初の専門店がオープン。それはアジフライ。お昼は定食一本という力の入れようで、実は早くも行列ができるほど人気を集めている。その秘密を探った。

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主に長崎県から直送! 獲れたてのアジを揚げる

地下にある『アジフライセンターおむこさん』

2020年2月、ありそうでなかった、アジフライの専門店が福岡市博多区博多駅前にオープンした。

ランチタイムのメニューはアジフライのみの潔さという、その名も、『アジフライセンターおむこさん』だ。

“おむこさん顔”の店長 宮田一輝さん

まず気になるのは“おむこさん”だが、「おむこさん顔だよね」と、言われたことがきっかけで、この店名にしたと店長の宮田一輝さん。「親しみやすくて記憶に残る店名だったから」とも。一度覚えたら忘れない店名ではある。

ただ、「初めて来店したお客さんは、みんな店を見回して“おむこさん”らしき人を探すんですよね」。ちなみに宮田さんはまだ独身。店内でおむこさんを見つけることはできない。でも、客との会話のきっかけにはなる面白い店名だ。

さらに気になるのが、なぜアジフライだったのか、ということ。

「何かに特化して、絞り込んだ店にしたいと思っていました」。宮田さんは、日本料理店で5年間経験を積み、魚の捌き方なども身につけた。

主に長崎県から直送される獲れたてのアジを、1尾1尾ウロコを取り内臓を取って処理する。この丁寧な下ごしらえが、新鮮なアジを最大限に生かすのだそうだ。

また、アジフライに絞り込んだことで、衣をつけおきせず、注文が入るごとに、衣をつけてから揚げることができる。よりサクサクで、軽い食感のフライを客に提供できるようになった。

1尾1尾丁寧に揚げていく

ランチはアジフライ定食のみながら行列店の仲間入り

店の人気メニューはランチの「活アジフライ定食」

テーブルにご飯、味噌汁、小鉢、漬物が出てきて、注文が入ってから細かいパン粉の衣をつけた揚げたてのアジフライがキャベツやたっぷりのタルタルソースと供される。

ランチメニューの「活アジフライ定食」880円(ご飯おかわり一杯無料)

まず、目の前のアジフライの大きさに驚く。アジが1尾半使われているということは、かなりカタのいいアジなのが伺える。ちなみに、届いたアジが比較的小ぶりだった時は、2尾使うそうだ。

ランチメニューの「おむこさん定食」1300円(ご飯おかわり一杯無料)

ちょっと贅沢したいときは、「活アジフライ定食」に刺身がついた「おむこさん定食」がオススメだ。

『おむこさん』では、まずフライを塩と山椒で味わうことを推奨している。テーブルには、ソースや醤油とともに、藻塩と碾きたての山椒パウダーのミルが準備されている。

塩と山椒

オススメ通り、まず塩と山椒でひと口。

サクッとしているが、肉厚でボリュームはある身はふっくら柔らかく、口の中でほどけるようだ。軽い。山椒の香りもいい。

「開店前はお客さんの大半が男性だと想定していましたが、蓋を開けたら半分は女性で、ひとりでもご来店いただいています」。

女性にも人気な理由は、サクサクの軽い口当たり。その秘訣は使っているサラダ油にもあるらしい。

天ぷらのようにゴマ油とブレンドしたり、他の油でも揚げてみたり、いろいろ試した結果、アジの持ち味を十分生かせるのは癖のないサラダ油だった。

サラダ油がサクサクの軽い口当たりを生む秘訣
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夜はアジフライやアジ料理で一杯...
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牛島千絵美
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