魚、食べ方、汁物……「迷う」を楽しむ食堂
「こんにちは!」。
元気な挨拶で客を迎える『梅山鉄平食堂』は、豊富な魚種が揃うお魚食堂だ。初めて来店したなら、メニューを見て、ずらりと並ぶ魚の名前と料理の数にきっと驚くだろう。
メニューは日替わりだが、毎日さまざまな魚の名前が並ぶ。正確な数は言えないが、ある日の魚種は40以上あった。しかも、煮付けにしたり、刺身や塩焼きだったり、フライや甘酢あんかけなど、食べ方まで選べる。
例えば、鯖は塩焼きや煮付けのほか、刺身や博多名物のゴマ鯖にもできる(「玄海・真サバ胡麻定食」1155円)。また、煮付けも作り置きしているものでなく、注文が入ってからその都度煮付ける。こうすれば、身はふっくらと柔らかく、魚本来の味がしっかり味わえるのだ。
魚好きにはたまらなくうれしい食堂だが、一方、迷ってしまうことも確実だ。
何を食べるか決めて入っても、メニューを見ると希少な魚を見つけて迷うこともある。旬の魚を見つけて、やっぱり脂が乗った魚を食べたいと迷ってしまう。焼くのもいいが、煮魚もいいなと迷ってしまう。やっぱり、刺身も食べておきたいと迷ってしまう。
しかも入荷があれば、アラや金目鯛など高級魚の刺身もメニューに並ぶ。こういうことも含めて楽しい食堂なのだ。