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すべての道を網羅する完全な自動運転実現はいつか?

ホンダレジェンド

以上を踏まえると、限られた地域やルート上の自動運転は比較的早い時期に実現されても、すべての道を網羅する完全な自動運転の実用化はかなり先の話になる。

従って自動運転の実用化は、先を急ぐべきではない。最も心配されるのは、先を急いだ揚げ句、世間が「自動運転は結局、実現不可能な技術」と諦めてしまうことだ。クルマには不公平という重大な欠点があり、目が不自由だったりすれば、運転免許を取得できず、1人ではクルマを使って外出できない。

この不公平を解消して、すべての人が等しくクルマを使えるのが自動運転だ。

安全のためには運転免許の返納は大切だが、高齢になり、坂道が辛くなった時にクルマを放棄させられるのは本末転倒だ。この課題も自動運転が実現すれば解決する。

クルマがその名称通りの「自動車」になるには、自動運転が不可欠だから、焦らず着実に進化させたい。これは電気自動車にも当てはまる話だ。

文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/ホンダ、Adobe Stock(アイキャッチ画像:metamorworks@Adobe Stock)

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渡辺陽一郎
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