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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・八重洲のうなぎ料理店『八重洲 鰻 はし本』です。

燦然と輝く江戸前の技の結晶にひれ伏せる

重箱に横たわる飴色の至宝に目が眩む。麗しい艶姿は美味の文化財に指定してもいいんじゃなかろうか。

鰻重「ろ」 5280円、肝吸 275円

『八重洲 鰻 はし本』(手前)鰻重「ろ」 5280円、(右奥)肝吸 275円 美しい飴色に惚れ惚れ。キレがある後味のタレは質のいいうなぎをくぐらせて深みを重ねたもの

これぞ江戸前の仕事。技を守り、味を追求し続ける4代目、橋本さんの姿勢にも実に惚れる店である。要のひとつ、継ぎ足しのタレは「どれだけ上質なうなぎをコンスタントにくぐらせるか」に重点を置くそうだ。ゆえに腕のいい養鰻池のうなぎを指名買い。

備長炭で焼きムラなく仕上げた柔肌はこっくりと深化したやや甘めのタレをまとい、舌に絡まりとろけていく。もち米を加えて適度なモッチリ感を出すよう調整した米とも完璧なバランス。重箱に詰まった技と矜持を味わえば、ひとつの芸術作品を鑑賞したような充実感に満たされる。

『八重洲 鰻 はし本』

八重洲『八重洲 鰻 はし本』

[住所]東京都中央区日本橋3-3-3 いづみやビル1階(建て替え中のため仮店舗)
[電話]03-3271-8888
[営業時間]11時〜13時半LO、17時~20時LO、土11時半~14時LO
[休日]日・祝、第1・3土(7、8月は11時半~14時LOで営業)、土用丑の日
[交通]JR山手線ほか東京駅八重洲北口などから徒歩5分

▶おとなの週末2024年10月号は「ちょうどいい和の店」

2024年10月号

撮影/貝塚隆、取材/肥田木奈々
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「江戸時代からうなぎの産地!千葉の名店3選」では、覆面調査隊が東京の喧騒を離れ、ちょいと贅沢な日帰り旅で堪能したい千葉県のうなぎの名店を実食レポートしています。

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おとなの週末Web編集部
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