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「取材はお断りしているんです」

これこそ本誌ライターが、いちばん恐れている言葉。だって、店に足を運び、料理を食べ、雰囲気を味わい、接客や値段も考慮した上で「ここはぜひ読者に紹介したい!」と思っても、それを伝えることができなくなるのだから。

でも、それではもったいない!ということで、取材拒否された店のなかから、特におススメしたい店を各特集の担当ライターと編集者からピックアップし、ライター・菜々山と編集・武内で勝手に再覆面調査を決行しちゃいました。

まごうことなき名店

まず向かったのが亀戸の「M」。夫婦(おそらく)で切り盛りする店だ。

「ここは取材受けないだろうなぁ」

そうだね。従業員を大勢抱えているわけでもないし、今だって繁盛している様子。何気ない会話からも、店主はすごく常連さんを大事にしているのが伝わってきた。それにさぞかし腕のある和食の職人さんなのだろう。焼き物も煮物も、どれを食べてもウマい!ここを知ったら通いたくなること必至の、まごうことなき名店だった。

取材NG店亀戸のM
亀戸駅と亀戸水神駅のほぼ中間地点にあり、住宅街の一画で暖簾を出す『M』。写真の「活け鮑のバター醤油炒め」。こってりとした味付けが酒と相性抜群。レアに火を通した肝を添えている。

次いで有楽町の定食屋さん「I」。日本で初めて誕生したガード下の飲食店とも言われる歴史ある店だ。厨房で腕を振るうのはお年を召したご主人。正直言って、ここよりウマい店ならいくらでもある。でも、この店でしか出せない“味”がある。

取材NGの店有楽町「I」
創業当時はガード下に店はあったそうだが、現在はガード下から日比谷方面に入る路地に移転した。「豚生姜焼定食」は豚バラ肉と玉ネギをこってりとした濃厚なタレで炒め、ご飯がすすむガッツリ系のウマさ! 定食にはご飯、味噌汁、お新香などがつく

ご主人には身体をいたわりつつ、少しでも長く調理場に立ち続けて欲しいので、この記事を読んでも、そっとしておいて下さい。そして、ふと思い出した折にフラリと寄ってみてください。

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「こんな握り、食べたことない!」...
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おとなの週末Web編集部
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