美味しい米なすの見分け方 果皮にツヤやハリがあるものが新鮮な証拠です。また、手に持ったときにずっとりと重みを感じるものを選びましょう。 ヘタが乾燥して縮れているものは鮮度が落ちているので避けましょう。 皮にキズやへこみが…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ビッグサイズです
正解:米なす
難易度:★★★☆☆
煮込み料理にぴったり
なすは夏野菜の代表格。8月に入ると本格的な旬を迎えます。この時期に収穫されるものは果肉がみずみずしく皮は少し厚めで、パリッとした歯ごたえ&ジューシーな食感が楽しめます。
いっぽう、秋なすは皮が薄くやわらかで、甘みが強くなります。
そして今回の主役は、米なす。へたが緑色で、全体に丸みを帯びているのが見た目の特徴です。また、サイズが大きいことも特徴で、長なすをはじめとした一般的なものの2倍以上はあります。
アメリカの「ブラックビューティー」という品種を日本で改良した品種のため、米なすという名がつけられました。
米なすの主な産地は高知県で、生産量全国1位を誇っています。
皮が厚く、硬く締まった肉質が特徴で、歯ごたえがあるため、漬物など、生で食べるには適していません。
反面、煮崩れしにくいため加熱調理に適しています。とくに、カレーやラタトゥイユなどの煮込み料理にぴったり。また、田楽やバター炒めにすると、適度な歯ごたえとジューシーさが楽しめます。
チーズとの相性は抜群で、半分に切った米なすにホワイトソースやミートソースを詰めてチーズをたっぷりトッピングして焼き上げた米なすのグラタンはおすすめ! 皮が厚く、大ぶりなため、器がわりにできることも米なすならではですね。
美味しい米なすの見分け方
果皮にツヤやハリがあるものが新鮮な証拠です。また、手に持ったときにずっとりと重みを感じるものを選びましょう。
ヘタが乾燥して縮れているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
皮にキズやへこみがあるものは皮が硬い可能性があります。
米なすの注目栄養素
注目は、皮に含まれる健康成分です。
皮の色は、ナスニンというアントシアン系の色素によるもので、この成分は、強い抗酸化力をもち、抗がん作用のほかに動脈硬化や高血圧の予防が期待できる成分として知られています。
米なすに限らず、健康効果を得るためには皮も食べることをおすすめします。
また、夏野菜の特徴でもある「カリウム」も豊富に含まれていることも注目点です。カリウムには利尿効果があり、尿とともに体こもった熱を排出できることから、熱中症の予防にひと役買ってくれます。さらに、体から過剰な塩分を排出する効果もあるため、高血圧予防、むくみの改善も期待できます。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。