銭湯のでかい湯舟に浸かってのびのびと疲れをいやし、湯上りには、ふらりと立ち寄ったお店で冷たいビールで一杯。そんな極楽時間をすごしたい方必見の「銭湯」と「ちょい飲み」をセットにしたスペシャル版を、おとなの週末調査隊が厳選。…
画像ギャラリー銭湯のでかい湯舟に浸かってのびのびと疲れをいやし、湯上りには、ふらりと立ち寄ったお店で冷たいビールで一杯。そんな極楽時間をすごしたい方必見の「銭湯」と「ちょい飲み」をセットにしたスペシャル版を、おとなの週末調査隊が厳選。
新大久保からはじまったこの企画。西尾久、西小山、沼袋に引きつづき、残暑厳しい今こそ、癒されてください!
下町に湧き出る「天然温泉」
でかい湯船で手足を伸ばせば思わず「はぁ~」と声が出る。見上げれば雪化粧の富士山。なんだかとても贅沢だ。
しかしここは箱根でも伊豆でもない。お江戸は深川、東京のど真ん中なのである。80年以上の歴史を持つ『常盤湯』が、2023年3月リニューアルオープン。懐かしい宮造りの建物は活かしつつ、屋内の設備を一新。目玉は敷地内に湧く天然温泉だ。
「以前から敷地内に温泉が出るのではないか、という話はあったんですが、ほんとうに出てよかった。銭湯に新しい時代が来ていると思います。古さは大切にしながら、少しでもみなさんの『癒し』になりたい」と、三代目の山本彬善さん。男湯のみだが温泉の露天風呂まである。
うれしいのは湯船によって、温度が約36度、約40度、約42度と分けられていること。「熱湯」派も「ぬる湯」派も楽しめる。水を飲み体を整えたら……さあ湯上りの一杯を。ロビーでまずは生ビール。
ビールに日本酒、ジンなどを角打ちで
くぅ~っと体に吸い込まれ、勢いづいて近くの『田口屋』へ。こちらも風情ある建物に赤提灯、酒樽を使った椅子がかっこいい。「樽生のクラフトビールがありますよ」とご主人。酒樽の椅子で飲むビールが旨い。
ドラフトビールは約4種類、日本酒、ジン、ワインなどグラス400円。販売する商品はすべて店内で飲める(グラス使用・抜栓料も無料)。「『三徳』さんが満席のときはウェイティングバー的に飲む方もいます」と、ご主人の飛田良則さんが笑う。
安くて旨い! これぞ下町居酒屋
道を挟んだお隣の『三徳』は、創業55年の老舗居酒屋。「レバフライタルタルソースがけ」は、レバーの旨みと甘めのソース、タルタルソースが調和し、あとを引く。「下町ハイボール」で口をさっぱりとさせて、またがぶり。
「もつ煮込み」は8種の味噌を使う、コクのある味わい。土鍋で出されるので熱々だ。同じ味噌ベースを使った「下町マーボー豆腐」680円は、まかないから生まれた逸品。安旨つまみ揃いの人気居酒屋だ。
銭湯帰りらしい、「風呂セット」のカゴを持ったお客がほろ酔いで帰っていく。ご近所さんがうらやましい。『常盤湯』『田口屋』『三徳』。「幸せの三角地帯」と呼ばせてください。
■『深川温泉 常盤湯』
[住所]東京都江東区常盤2-3-8
[電話]03-3631-9649
[営業時間]12時~24時半(最終受付24時)
[休日]木
[交通]都営大江戸・新宿線森下駅A7出口から徒歩3分
■ 『田口屋』
[住所]東京都江東区常盤2-6-11
[電話]03-3634-4711
[営業時間]9時~19時
[休日]日・祝
[交通]都営大江戸・新宿線森下駅A7出口から徒歩3分
■ 『三徳』
[住所]東京都江東区常盤2-11-1 新光社ビル1階
[電話]03-3631-9503
[営業時間]17時~24時(23時半LO)
[休日]日・祝
[交通]都営大江戸・新宿線森下駅A7出口から徒歩3分
『おとなの週末』2023年6月号より(本記事は発売時のものです)
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