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第2位『ホンカトリー』@御茶ノ水

食べ進めるほどに旨さが加速する華麗な味わい

カレーは自由だ。芸術だ。これほど愛でて食べて驚いて楽しい味は初めてかもしれない。バスマティライスを彩る副菜は約10種。

「カレーの試作を続けてると食べ飽きてしまって(笑)、冷蔵庫にあった惣菜を入れてみたらこれが意外と面白かった」。

面白いとおいしいは友達だ――閃いた店主の滝沢さん。副菜を考えてどんどん乗せるうちに今のスタイルになったとか。カレーは肉と魚の日替わり2種。

チキン+ムングダール 1300円

『ホンカトリー』チキン+ムングダール 1300円 取材時の肉系。スパイス等でマリネしたチキンとムングダール(緑豆の挽き割り)を合わせたマイルドな味。ライスにはゴボウやファラフェルなど自家製の副菜が約10種

先のライスにかけて混ぜて食べるのだが、ここで必須がプリックナンプラーなど卓上調味料だ。なるべく胸やけしないよう工夫したやさしいカレーなので、自分好みの塩味や辛味に調整して完成させるという訳。

食べ進めるほどに多彩な副菜の旨みと食感がグラデーションのように変化し、全体が交われば味に立体感が生まれる。これは楽しい!しかも食後感は軽快、胃も心も整う。

【三ツ星ポイント】
・味…10
・接客…8
・コスパ…9
・立地…9
36点。見た目から味の構成、食べる楽しさもGOOD。昼のみ営業で店主のワンオペなので時間に余裕を持つべし。

『ホンカトリー』

[住所]東京都文京区湯島2-7-9
[電話]なし
[営業時間]11時~14時 ※カレーが無くなり次第終了
[休日]日・祝
[交通]地下鉄丸の内線御茶ノ水駅1出口などから徒歩10分

第2位『カレー サファリ』 @武蔵小山

代々木八幡から移転リニューアルした人気店

土台に調理の基礎がしっかりある料理人が作った緻密なおいしさ。それがサファリのカレー。というのも店主は洋食のコックとして20年以上の経験があるベテランだ。

メニューは銘柄鶏を使う「大山チキン」など基本3種に週替わり1種。それぞれダシを取ることから別々の素材で仕込み、玉ネギは6時間オーブンで焼いて……などなど手間を聞けば完成したその皿を拝みたくなる。

あいがけ2種(ポークキーマ・海老) 1500円 ※玉子トッピング(+100円)

『カレー サファリ』あいがけ2種(ポークキーマ・海老) 1500円 ※玉子トッピング(+100円) 旨みが凝縮したエビのカレーとボロネーゼ風のキーマ。カシューナッツもアクセント。紫キャベツのクミンマリネなど副菜と豆カレーを添える

人気はあいがけ。定番から選んだ「海老」は大量のエビ頭から旨みを抽出したダシに昆布・煮干しを加えた滋味深い味。十五穀米をブレンドしたライスに鎮座する「ポークキーマ」は極粗挽きの豚肉に白ワインを効かせた濃厚な味。奥行きある風味を出すためスパイスはホールとパウダーを使い分けるが、ホールは口に残らないよう提供前にミルで挽くという配慮も完璧。やっぱプロは違うわ。

【三ツ星ポイント】
・味…10
・接客…9
・コスパ…8
・立地…9
36点。手間を掛けた味は基礎を学んだ料理人の技を感じる。あいがけにすると値段もそれなりだが行く価値アリ。

『カレー サファリ』

[住所]東京都品川区小山4-9-18
[電話]なし
[営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時半~20時(19時半LO)※いずれもカレーが無くなり次第終了
[休日]水・木
[交通]東急目黒線武蔵小山駅東口などから徒歩4分

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おとなの週末Web編集部
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