でも、70歳以上は予約をしなくていい。いったい、それ、どういうこと!?
ハガキにある『 高齢 』の方、というのは70歳以上の人。
調べてみると、70~74歳が免許更新する際、まずは「高齢者講習」というものを受ける必要があるという。
電話で予約し、「高齢者講習」を受講。それを受講した人に免許更新ハガキが届き、そこに書いてある受け付け時間に来場すればいい……という流れになっている。だから、高齢者の免許更新は、予約制ではないということだ。
座学、運転適性検査による指導、実車指導を含めた約2時間の講習内容で、料金は6450円(標準額)。意外と高額ですよね……!
75歳以上は難易度高い「認知機能検査」も。その手助けとなるのが「脳活ドリル」
さらに、75歳以上になると、その「高齢者講習」の前に「認知機能検査」という検査を受検することが義務化となっているのです(標準額で1050円)。
75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故の割合が減少しない背景に「認知症」の影響が少なくないという現状を踏まえ、実施しているという。
わかりやすく言うと、「認知症の疑い」がある高齢ドライバーがハンドルを握ることを避けてもらう措置(検査)。それだけに検査内容は、高齢者にとっては難しい内容。
上で紹介しているのが「認知機能検査」とほぼ同じもの。このようなイラスト、合計16枚を約4分で記憶し、「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するというもの。
「認知機能検査に合格するためには、日頃からの脳活が有効となります」。そう話すのは、脳神経内科専門医・塚本 浩先生。
現在、東京医科大学で脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、脳神経内科の専門医。
その専門医の塚本先生が監修した「脳活ドリル」(上の画像がその一例)。敬老の日があるシルバーウィークを機にやってみてはいかがだろうか。脳活ドリルで脳を鍛えれば、難易度の高い「認知機能検査」に一発合格する道筋も見えてきそうだ!!
文:おとなの週末Web編集部/写真:Adobe Stock
別冊ベストカー
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価:1320円(税込)
発売日:2024年6月20日
ISBN:978-4-06-535658-6
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