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ロートレックシュザンヌ・ヴァラドン…店内は美術館のよう!

さて、店内のピカソの絵は、まだ無名だったピカソが自ら店に持ってきて壁にかけたもの。税金の支払いのため当時のオーナーが二束三文で売ってしまい、今あるのはレプリカですが、店内の絵画たちの中で特別な力を放っています。ロートレックやシュザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)などの作品もあり、美術館のよう。その中で見事なシャンソンを聞くのは至福です。

店内にあるピカソ作『ラパン・アジルにて』のレプリカ

店でふるまわれる「L’eau de vie」という名のチェリーブランデーがまた美味。「L’eau de vie」とは「強い酒」のこと。「命の水」と言いたいなら「L’eau de la vie」が正しいのですが、強いお酒は命の源泉だと思うので、カクテルの呼び名をそのまま本のタイトルにしました。ぜひいつか現地パリで、このお酒を飲みながら、シャンソンを聞いてください。

カクテル「命の水」(画像提供:水島優)

※ (ユトリロは『ラパン・アジル』の外観を多く書きましたが、ユトリロの絵は店内にはありません)

新刊『命の水 モンマルトル-ラパン・アジルへの道』さかもと未明

『命の水 モンマルトル-ラパン・アジルへの道 』(ワニ・プラス)さかもと未明

■著書の内容
著者のさかもと未明さんは、18年前に難病である膠原病を発症し、完治することがなく、さらに体調が悪化していくことに絶望の日々を送っていた。そんな彼女はシャンソンを歌うことに目覚め、CDを録音するまでに。さらには、パリのモンマルトルにあり、ピカソやユトリロなど著名な画家や作家、シャンソン歌手が集ってきたキャバレー・シャンソニエである『ラパン・アジル』と出合い、生きる力を取り戻していく。

『命の水 モンマルトル-ラパン・アジルへの道 』(ワニ・プラス)刊行記念さかもと未明さんミニトーク&サイン会

[日時]2024年9月30日(月)18:10開場、18:30開演
[会場]紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
[対象書籍]『命の水 モンマルトル-ラパン・アジルへの道』発行ワニ・プラス/発売ワニブックス(2420円)
[参加費]参加チケット(書籍つき)2700円
[イベント内容]トーク約10分+サイン会(ご希望のお客様には、サインと一緒にお客様のお名前もお入れします)
[参加方法]下記HPからお申し込みください
紀伊国屋書店イベントHP(https://store.kinokuniya.co.jp/event/1724907383/)

さかもと未明・新刊『命の水』発売記念トークショー&コンサート

『命の水~モンマルトル~ラパン・アジルへの道』の発売を記念し、さかもと未明さんが愛する銀座のピアノ・ラウンジ「The bar BARBRA」で行われたトークショー&コンサートの様子をYoutubeにて配信中。本場フランスのキャバレーの雰囲気をシャンソンの世界とともにお届け。さかもとさんの新刊をより一層楽しめる内容となっている。「トークショー&コンサート Youtube動画」https://youtu.be/axM9EJKLfc4?si=-ZEhEczt2-zoWI98

さかもと未明(さかもと・みめい)
1965年、横浜生まれ。89年に漫画家デビュー。連載漫画「ニッポンの未明」が話題になり、社会派漫画家として注目され、新聞連載や評論活動、テレビのコメンテーターなど多方面で活躍するが、難病の膠原病を複数発症し、「余命5年と宣告」される。2010年~16年に病状が悪化し、手が動かない時期に歌手として活動を開始。17年には画家デビューを果たし、同年に『ラパン・アジル』に出会う。20年、日仏現代美術世界展「Montmartre」で入選。21年、「ラパン・アジル物語」を『芸術新潮』で連載し、パリの「Espace Sorbonne4」で個展を開催、世界的な名門展示会「サロン・ドトーヌ」に初入選した。以降毎年、日仏の大型展示会に出品。絵画の制作や執筆を続けている。

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おとなの週末Web編集部
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