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丼の中に佇むのは、麺とスープ、そしてネギ。いたってシンプルな構成ながら、そこにはこだわり抜き、手間暇かけて作り上げたという自信が潜む。潔き“ 素ラーメン”こそ、ラーメンの美味しさを堪能させる究極のスタイルなのだ!

西早稲田「らぁ麺やまぐち」

澄みきった琥珀色のスープ。美しく横たわる麺。これほど凛とした輝きを放つラーメンがあっただろうか。たまらずに、ひと口。端麗な見た目に対して、鶏と醤油の厚い旨みに圧倒される。スープの材料は、会津地鶏の丸鶏、吉備黄金鶏と伊達鶏のガラ。3種の鶏がもたらす絶妙なバランスが、ハイレベルな味の屋台骨となる。

「らぁ麺やまぐち」の素ラーメン
スープを仕込む際にとる自家製“鶏油”。くどさは一切なく豊かなコクが味蕾を覆う
トッピング:麹に漬け込んだ豚肩ロース、低温調理した鶏ムネ肉のチャーシューは別皿注文可

受け止める中細ストレート麺は、京都の製麺所『麺屋棣てい鄂がく』と開発した苦心の作。中力粉をブレンドし、芯まで茹でることで滑らかなコシを引き出した。「一本一滴すら残したくない。そう思ってもらえる一杯を」と話る。素ラーメンの極み、と拍手を送りたい。

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おとなの週末Web編集部
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