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クリエイターやアーティストも受け入れたい

かつて全国の温泉旅館には、器や掛け軸、書などの作品を宿賃代わりに残していった陶芸家や書家などのクリエイターたちが存在していた。

お客様にコーヒーを出したり、料理を運んだりすればOK。働く人同士のつながりもできる 提供画像・ryugon

「さかとケ」でも今後は「現代のクリエイターやアーティストが自身の作品やパフォーマンスを披露する場としても機能させていきたい」と考えている。自身の作品を温泉宿で制作してみたいという人は、名乗りをあげてみてはいかがだろうか。

【六日町温泉】
六日町温泉の歴史は比較的新しく、昭和32(1957)年、天然ガスの試掘とともに湧き出した。越後三山(中ノ岳=2085m、駒ケ岳=2003m、八海山=1778m)や、日本百名山の巻機山(まきはたやま、1967m)など2000m級の山々を望むのどかな田園風景は療養に最適で、昭和39(1964)年には環境省の国民保養温泉地に指定されている。泉質は塩分が含まれ、保温効果の高い「ナトリウム-塩化物泉」とクセの少ない無色透明の「単純温泉」の2つ。3本の源泉を12軒の宿が使用しているが、温泉街を形成しているわけではなく、それぞれの宿が点在している。

【宿データ】
『さかとケ』
住所:新潟県南魚沼市坂戸1-6
電話:025-772-3470
泉質:ナトリウム-塩化物泉
アクセス:JR越後湯沢駅の「HATAGO井仙」から送迎車で約30分
https://ryugon.co.jp/sakatoke/

吹き抜けの玄関に「龍言」時代から使われている大きな提灯が下がっている

文・写真/野添ちかこ
温泉と宿のライター、旅行作家。「心まであったかくする旅」をテーマに日々奔走中。「NIKKEIプラス1」(日本経済新聞土曜日版)に「湯の心旅」、「旅の手帖」(交通新聞社)に「会いに行きたい温泉宿」を連載中。著書に『旅行ライターになろう!』(青弓社)や『千葉の湯めぐり』(幹書房)。岐阜県中部山岳国立公園活性化プロジェクト顧問、熊野古道女子部理事。
https://zero-tabi.com/

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野添 ちかこ
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