全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・明大前の大衆酒場店『食事処 相州(そうしゅう)屋』です。
創業は東京五輪と同じ年、どこか懐かしい沁みる味
消えゆく老舗も多い大衆食堂。しかし、この店に限っては心配ご無用だ。今も厨房に立つ御年86になる初代と息子の2代目がしっかり暖簾を守っている。創業は東京五輪と同じ年でちょうど60年。
まずはつまみに「まぐろの串焼き」や酢の物などの小鉢に手を伸ばす。200円台という値段も衝撃だ。隣のお客は学生風の若者で、その旺盛な食欲に刺激され、こちらも酒から食事に切り替えた。
さばの味噌煮定食 750円
煮汁がたっぷり絡んだ「さばの味噌煮」は家庭的な素朴さが、ひと口ごとに舌にも胸にも沁みてくる。年月を重ねて哀愁を帯びた店内の風情も料理の味をぐっと深めてくれるのだ。
2代目の小林正紀さん「通し営業なのでゆっくりと過ごせますよ」
明大前『食事処 相州(そうしゅう)屋』
[住所]東京都世田谷区松原1-38-9
[電話]03-3328-2456
[営業時間]11時半〜22時
[休日]日
[交通]京王線ほか明大前駅中央口から徒歩2分
■おとなの週末2025年3月号は「ときめきの喫茶店」
撮影/浅沼ノア 取材/菜々山いく子
※2024年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください
…つづく『新宿西口「思い出横丁」ではしご酒 昭和が残る大衆酒場5軒に〆蕎麦まで!』では、覆面調査隊が新宿駅西口すぐの『思い出横丁』ではしご酒をレポートしています。