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それでも3月購入にはメリットがある

laliz@Adobe Stock

それでも3月購入には今でもメリットがある。例えば年末に購入すると、翌月には愛車が「前年式」になってしまう。数年後に売却する時の金額は、車種やグレード、走行距離、そして年式によって決まるため、年末に登録や届け出を行うと、使用期間の割に年式が古くなって不利を招く。その点で年明けに登録や契約を行うと高値で売却しやすいから、結局は3月決算期の購入に落ち着く。

そうなると今でも最もオトクに買える時期は3月決算フェアだが、前述の通り、3月中の登録や届け出が前提だ。欲しい車種の納期を予め確認したい。購入する車種が売れ筋の軽自動車やコンパクトカーであれば、在庫車もそろっているから、3月上旬に好条件で契約して下旬に登録や届け出する買い方もある。販売店に尋ねてみると良いだろう。

文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/Adobe Stock(アイキャッチ画像:tamayura39@Adobe Stock)

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