都立大学『そば処 大菊総本店』
コロッケそばは立ち食い系チェーンのもの……そんな常識は捨ててほしい。
昭和20年創業の蕎麦店が繰り出すコロッケそばの頂点。このコロッケそばの誕生は昭和50年頃。あまった蕎麦がもったいないので、それをつなぎにコロッケを作ったことから始まる。なんと半世紀近く前に、今でいう所の『SDGs』的発想で生まれたコロッケそばなのだ。
そんな蕎麦をつなぎにしたコロッケは、まずコロッケとして率直に美味かつ、適度なツユへのほぐれ具合。この一杯を食べずしてコロッケそばはもう語れない。
昼時ともなれば200人もの客が詰めかける、都立大学駅周辺に住む人、働く人で知らない人はいないといっても過言ではない地元の大人気店。
そして夜ともなれば蕎麦焼酎で呑みたい酒肴まで揃い、万人の食のリクエストに応える。コロッケせいろもある! また「コロッケ別で」と注文することもでき、サクサクを楽しむことも。
…つづく「東京のうまい「最強の町寿司」ベスト7軒…高コスパ、一貫《110円》からで一見さん、ソロ活でも大丈夫「覆面調査隊が実食」」では、庶民価格の美味しい町の寿司店を紹介します。
『おとなの週末』2023年12月号より(※本内容は発売時のものです)