寿司屋の〆やおみやで愛される「太巻」。最近では恵方巻の印象が強い人も多いのでは?ここでは、イートインとテイクアウトで楽しめる太巻を紹介します。今回は居酒屋でいただける絶品の太巻をどうぞ!
画像ギャラリー寿司屋の〆やおみやで愛される「太巻」。最近では恵方巻の印象が強い人も多いのでは?ここでは、イートインとテイクアウトで楽しめる太巻を紹介します。今回は居酒屋でいただける絶品の太巻をどうぞ!居酒屋は、寿司屋と違ってアレンジの効いた、個性のある太巻が食べられる居酒屋。〆はもちろん、つまみにもイケます。お酒と合わせて好きなタイミングでぜひ!
あふれんばかりのマグロと卵黄醤油がとろけていく『ダモンデ』@千駄木
打ちっぱなしのシックな内観、カフェ的なカウンターや椅子。出てくる料理のベースにはしっかり和食の腕がある。さらに、見た目にも、随所に工夫されたソースなどでも楽しませてくれる。そんな遊び心が『ダモンデ』の魅力だ。
そうした中でもインパクト大なのが「マグロの贅沢巻き」。太巻から溢れんばかりなのは、小ネギにたっぷりの中落ちとバチまぐろの中トロ。ここに卵黄とダシ、醤油、葛粉が合わさった卵黄醤油が。赤と黄が織りなす色合いの鮮やかさもさることながら、ひと口食したときのその名通りの贅沢感。
マグロの贅沢巻き 卵黄醤油がけ 2640円
卵黄醤油のコクとも一体化したマグロが海苔の香りとともに口にとろけ、口の中に旨々が溢れていく。日本酒は冷酒から燗酒まで、ナチュラルワインも揃っているから、他のメニューともども心ゆくまで味わってほしい。
[住所]東京都文京区千駄木2-11-17 モンテベルデ千駄木101
[電話]03-6876-0332
[営業時間]18時〜23時(22時LO)
[休日]不定休
[交通]地下鉄千代田線千駄木駅1番出口から徒歩4分
新潟県民が愛するご当地太巻は香ばしいくるみがヤミツキ!『魚や 乃りの』@喜多見
店主・鷹觜智路さんの妻が新潟出身だった縁で、新潟料理が自慢の居酒屋としてオープンして9年目。「くるみ太巻」も、地元ではどこのスーパーにも並んでいるというソウルフードだとか。
くるみ太巻 900円
玉子焼きやかんぴょうといった定番の具材のほか、味の主役となるのがくるみの甘露煮。ほっこりとした甘みが意外にも甘めのシャリとなじみ、細切りのきゅうりのシャキシャキ感とたくわんのポリポリが響く中、しなやかな歯触りが絶妙なアクセントになっている。
このほか、新潟の伝統料理としてぜひ食べたいのが、菊の花びらをさっと茹でた「かきのもと」。ポン酢をかけていただくと、しなやかだけど噛み応えがある独特の食感が楽しく、食べ出すと止まらなくなるおいしさだ。
新潟の酒屋から仕入れるという東京では希少な地酒もお見逃しなく。
[住所]東京都世田谷区喜多見9-3-1
[電話]03-5761-8013
[営業時間]17時~22時(21時半LO)
[休日]木
[交通]小田急小田原線喜多見駅北口から徒歩1分
こだわりの酢飯 黄身醤油漬けも一体となって旨み爆発!『地酒や もっと』@大塚
濃醇、ふくよか。燗酒に向いた純米酒に特化して、その魅力を存分に楽しませてくれる店だ。旨みや味わいに深みのある燗酒は、力強く旨みが厚い肴とも相性よく、自ずと相乗効果を生んで響き合う。
メニューに並ぶジビエしかり、仕事のされた魚介の焼きものしかり。そして人気の「本鮪と真鯛の黄身とろ巻き」も実に燗酒に合うのだ。
本鮪と真鯛の黄身とろ巻き(1本) 3980円
まずは酢飯へのこだわり。やや茶色く、熟れた旨みや酸味を感じさせるのは、熟成した3種の赤酢を使っているから。次に具材。中にはたっぷりのマグロと真鯛。それに醤油漬けされた黄身が加わり、ゴマ、大葉、ワサビとともに口の中でねっとり混然一体となる。
う〜〜。重なり合う旨みがとっても深い。スタッフはお燗のスペシャリスト。おすすめの酒、あるいはナチュラルワインを聞くのもお忘れなく。
[住所]東京都豊島区南大塚2-44-2 パートナーズビル1階
[電話]03-3946-6008
[営業時間]17 時〜23時
[休日]日または月
[交通]JR山手線大塚駅南口から徒歩2分
撮影/小島昇、取材/池田一郎
※2024年11月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「1本5000円超のミシュラン店の太巻きとは?」ちょっといい店を実食レポートしています。