旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で最…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■栄養満点
正解:カシューナッツ
難易度:★★★★☆
日本での栽培は難しい……
カシューナッツは南米ブラジル原産のカシュ―というウルシ科カシューナット属に属する樹木になる果実の種子です。
やわらかな歯触りとやさしい甘みをもち、そのまま食べるのはもちろん、中華料理やエスニック料理にも使われるなど、幅広い用途をもつナッツです。
近年の健康志向の高まりゆえ、その需要は高まるいっぽうですが、多湿や寒さが苦手な植物のため日本での栽培は難しく、ほとんどがインドとベトナムからの輸入品となっています。
カシュ―の果実はカシューアップルと呼ばれ、洋ナシのような形をしています。リンゴのような芳香があることが名前の由来といわれています。
日本ではなじみのない果実ですが、とてもジューシーで、生食のほか、ジャム、清涼飲料などに用いられます。
生のカシューアップルを手に入れることはほぼ困難ですが、インターネット通販などでドライフルーツを購入することは可能です。
カシューナッツはカシューアップルの果肉に包まれているのではなく、果実の先端に突起のように付いています。その突起の中に堅い殻を被ったカシューナッツが入っているのです。
気候や土壌、品種などによって異なりますが、一般的な収穫時期は2月~5月頃です。
収穫されたばかりの生のカシューナッツには毒性のある成分が含まれているため、高温加熱による除去処理が必要となります。
この毒のひとつがウルシオールという成分。ウルシに触れるとかぶれを起こすのもこの成分が原因です。カシューの木がウルシ科に属するためウルシオールが含まれているのです。
ただし、生カシューナッツとして販売されているものは解毒処理されているものなので、食べても問題ありません。
美味しいカシューナッツの見分け方
粒の大きさがそろっていて、虫食い跡などがないものを選びましょう。
油脂が多く含まれるため、開封後は常温で保管すると酸化して油臭くなるだけではなく、体にも悪影響を及ぼします。未開封のものでも、賞味期間内に食べ切るようにしましょう。
開封後は密閉容器に入れて、直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保存します。冷蔵庫に入れれば酸化スピードを抑えることができるのでより安心です。
カシューナッツの注目栄養素
注目は、カシューナッツに含まれる脂質の約60%がオレイン酸ということです。
オレイン酸は、オリーブオイルにも含まれている油で、血中の悪玉コレステロールを減少させ、血液サラサラにする作用があるといわれています。
ほかに、亜鉛がナッツ類のなかでもっとも多く含まれています。亜鉛は味覚や、免疫機能を正常に保つうえで欠かせないミネラルです。
脂質のほかに糖質が多いため、食べすぎには注意が必要です。1日あたりの摂取量の目安は10~20粒くらいといわれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。