ゆるキャラブームの火付け役になったのは?
生まれたてほやほやのご当地キャラもあれば、誰もが知っているベテランご当地キャラもありますが、なぜこんなにもご当地キャラに注目が集まるようになったのでしょうか。諸説あると思いますが、イラストレーターのみうらじゅん氏が、2000(平成12)年の「第15回国民文化祭ひろしま2000」のイメージキャラクター「ブンカッキー」を見て、「ゆるキャラ」という言葉を考案。その後、そんなゆるキャラブームの火付け役になったのが、日本ご当地キャラクター協会の本部がある滋賀県彦根市の「ひこにゃん」だったそう。
ちなみに、国民文化祭とは文化庁、開催都道府県、開催市町村及び文化団体等の共催により開催される文化の祭典で、令和7年度は「文化をみんなに」をキャッチフレーズに「第40回国民文化祭ながさきピース文化祭2025」として、9月14日~11月30日まで長崎県にて開催されます。
気になって仕方がない。それが愛される条件
日々増え続けているご当地キャラですが、ゆるキャラグランプリ公式サイトでは毎年「ゆるキャラ(R)グランプリ」を決めています。ちなみに「ゆるキャラ(R)グランプリ2024総合ゆるキャラランキング」では、ちくわが名産という熊本県八代市日奈久生まれの「ちくワン」が第1位に。熊本県といえば、不動の人気を誇るご当地キャラ「くまモン」の出身地でもあります。「熊本県の営業部長兼しあわせ部長として、日々熊本の魅力を伝えるべくお仕事に励むくまモン!」(熊本県知事公室くまモングループの公式HPより)は、もはや熊本県の一職員です。
最後に個人的に気になるご当地キャラをご紹介。NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023年放送)で盛り上がった愛知県岡崎市の非公式キャラ「オカザえもん」。顔が「岡」、胸に「崎」の文字でデザインされただけのおじさんキャラなんですが、それがシュールで気になって仕方がない。でもきっとこういう感覚から愛されるキャラになっていくのかも。