喫煙席が空いた
2時05分/喫煙席が空いたとのことで席を移動する。隣に若い男性3人組がやってきて、延々とパチンコの話をし始める。勉強してる人もいれば、こういう方々もいる。ま、もう酒は呑みたくないが、ちょっと会話はしていたいというグループは、ネットカフェではなくこういう深夜喫茶に来るのだろう。
3時15分/隣のグループのパチンコ話はますます盛り上がりをみせている。と思ったら、急に疲れたらしくバタバタとテーブルにつっぷして寝始める。
3時17分/寝はじめた隣の3人組が店員さんに「おやすみにならないでください」と注意を受け、あたふたと目を覚ます。『エジンバラ』で寝るのは禁止なのだ。
そういえば店内の照明は“深夜”というイメージからほど遠く、健康的なまでに明るい。居眠り防止の作戦かもしれない。
3時30分/そろそろ入店から3時間なので、追加オーダーで、オレが「エスプレッソスタンダード/ダブル」(980円)。武内が「モカジャバ」(1200円)を注文。
「この時間に店を出る客がいるけど、一体どこに行くんだろ?」武内が不思議がる。単に飽きたんじゃない?だってこっちもそろそろ飽きてきた。
4時42分/トイレ帰りの武内が、「トイレがあまりにキレイすぎて水戸ビツクリ公!!」というダジャレを言う。光圀とビツクリをかけた前代未聞のオヤジギャグが、飽きてるわ、疲れてるわの脳に異様にハマる。
5時0分/ふたりで延々と「水戸ビツクリ公」と言い合っている間に始発の時間。ビツクリ公のみ記憶に残る4時間ちょい……なんじゃいそれ。
写真・文/カーツさとう
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…つづく「東京近郊の心が安らぐ喫茶店3選! 絶品のおやつから満腹ご飯まで」では、老舗の名店からモーニング、ランチなど食べ物が充実している喫茶店まで、ときめき溢れる喫茶店を実食レポートしています。