旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■甘さ控えめ
正解:プリンスメロン
難易度:★★★☆☆
甘すぎない、食べやすい
プリンスメロンとは、日本で育成されたメロンの品種のひとつで、甘さが控えめで、さっぱりとした味わいが特徴です。
旬は、初夏~夏のはじめ(5月下旬~7月上旬)です。とくに6月がもっとも出回る時期で、味もよく、価格も安定しています。
1962年に「サカタのタネ(当時は坂田種苗店)」が育成・発表したメロンの品種で、日本の在来種「ニューメロン(マクワウリ系)」と、フランス原産の芳香系メロン「シャランテメロン」を交配して生まれたノーネットメロンです。
「甘すぎない、でも食べやすいメロン」を目指して品種改良が重ねられて誕生しました。
日本では古くから、メロンの原種ともいえる「マクワウリ」が栽培されてきました。マクワウリは現代のメロンに比べて甘みが控えめで酸味が強い品種ですが、近年ではより甘く、果肉が柔らかいメロンが好まれるようになりました。
こうした消費者のニーズに応えるため、生産者が積極的に品種改良を重ね、その結果誕生したのがプリンスメロンです。
また、日本では長らくメロンは高級フルーツとして扱われ、贈答用としてしか手に入りにくい存在でしたが、プリンスメロンの登場により、比較的手頃な価格でメロンを楽しめるようになりました。
ちなみに、ノーネットメロンとは、網目のないメロンのことで、網目のあるネット系メロンに比べて、甘みはまろやかで後味はすっきり。また、果肉がしっかりしているためシャキシャキとして歯ごたえがあり、カットしてサラダやデザートに使っても形が崩れにくいのも特徴です。
カットしてそのまま食べてもOKですが、サラダ、生ハム、フレッシュチーズとの相性がよく、プリンスメロンのさっぱりした甘みと上品な香りが、食材の味を引き立ててくれます。