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散策のクライマックスはオレンジに染まる夕焼けだんだん

根津からへび道を通り、谷中へ。時折スイーツの店が佇むが、ご主人が選んだのはまたしても煎餅店。江戸川乱歩の小説『D坂の殺人事件』のタイトルに使われたと言われる“団子坂”交差点近くの煎餅店で今度は醤油味を購入。ここでもひと口お裾分け。歯触りが心地いいにゃ。

夕焼けだんだん

今回は江戸川乱歩ゆかりの場所を歩いたが、森鴎外記念館や夏目漱石旧居跡といった文豪ゆかりの地も多い。いつか「吾輩も猫であるにゃ」と呟いてみたい。

「よみせ通り」に入る。惣菜も扱う魚屋さんに煩悩を刺激されて困惑中の私に気を配ることなく、ご主人は抹茶ラテでひと息ついて、老舗の豆大福ににんまりだ。私に焼魚を買ってくれたっていいのに。

老舗菓子舗『むさしや』の豆大福(170円)。あんこに入る塩味の塩梅が絶妙!

そして猫の像があちらこちらに置かれた「谷中ぎんざ」へ。揚げたて惣菜にスイーツといった誘惑に負けることなく、ご主人は夕焼けだんだんを目指す。「今日は夕陽がきれいだな。な?」私を抱き抱え、目を細めるご主人。同意の相槌に「にゃあ」なのが少し寂しい。
その後、喧騒とはほど遠い夜の飲み屋街をふらりと歩き、帰路についた。

「谷中ぎんざ」に置かれた猫の像。狛犬ごとく「阿吽」なの?

【菊見せんべい総本店】
[住所]東京都文京区千駄木3-37-16

『菊見せんべい総本店』  創業1875(明治8)年の老舗
『菊見せんべい総本店』 醤油せんべい

珈琲工場】
[住所]東京都台東区谷中3-13-7

抹茶ラテ 780円

『珈琲工場』 抹茶ラテ 780円
『珈琲工場』 近くにはゆったりお茶ができる「休み処」もあり

■おとなの週末2025年6月号は「満喫!ニッポンの生ビール」

『おとなの週末』2025年6月号

撮影/小澤晶子、文/編集部
※2025年5月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「谷根千ランチ3選! 高コスパのお店が勢揃いは買える楽しさ」では、 街を歩く中で気になる店で食べた結果、贅沢かつ、お手頃価格でいただける絶品の“ご馳走”ランチを見つけてきました。

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