猛暑の中、昼過ぎに到着し、ほぼ立ちん坊で待つことを決意
そんな状況の大阪・関西万博に、なんの準備もせずに東京からふらっと出かけると、どうなるか? しかも目的は、大阪・関西万博最大の人気パビリオンのイタリア館。「名作を見てくるか……」と、物見遊山気分で出かけましたが、はい、69歳のジジイ、そんな決意もむなしく、かなり痛い目にあってまいりました。待ち時間は屋外5時間以上で、ほぼ立ちん坊とお思いください。覚悟はしておりましたが、もちろん、折しもの猛暑到来で汗だくだくだく。つまり、ズタズタのボロボロになりました。
以下、時系列にご報告させていただきます。
1)万博チケット入場予約=6月13日金曜日「万博東ゲート(地下鉄口)」12:00
当日は朝7時品川発の新幹線で大阪入り。10時過ぎに、いったんホテルに荷物のガラガラカートを預けました。会場内はガラガラカートの持ち込みができないので、宿に預けることにしました。そこから逆算すると、会場への入場時間は早くても正午。それで、「東ゲート12時」の入場予約を、2か月以上前からエントリーしてあったのです。できることなら、前泊して朝イチ「午前9時」の入場予約とするべきでしたね。
2)地下鉄夢洲駅到着=11:10
大阪市此花区の埋め立て地である万博会場までは、大阪メトロ中央線経由で終点の夢洲(ゆめしま)まで行きます。ジジイが宿を確保した谷町四丁目駅からでは、9駅25分ほど。順調に着きましたが、本来万博ゲートの真ん前に位置する夢洲駅ながら、たくさんの来場客が殺到しないようにとの配慮なのか、駅前から大まわりで外周路へと迂回させられ、10分以上も歩かされました。しかも、12時の入場予約の場合、11時45分頃までは入場ゲートも開かず、ゲート前で行列のまま待機するのです。昭和育ちの記憶でで申せば、「中学校の運動場に全学年500人くらいが並んでいるような状況」でした。屋根などもないので、雨が降ったらずぶ濡れ必至ですね。幸い、ジジイの並んだ時間帯は快晴でした。
3)万博東ゲート入場=12:00
ゲートが開いても、すぐには入場できません。空港と同じような手荷物検査があるのです。飲みものも、スマホもトレイに入れてのX線検査。だから、案外時間がかかるのです。結局、地下鉄夢洲駅に着いてから、会場内に入場するまでには50分ほどかかりました。
最後尾のスタッフいわく「4時間以上はかかる」と
4)イタリア館前到着、入館待ち列に並ぶ=12:15〜
会場内に入ると、まずは大屋根リングという会場内を円状に覆う、木製の大屋根通路を目指しました。イタリア館は、万博会場の西ゲート側に位置し、東ゲートからだと、ジジイの足でほぼ15分は歩いたと思います。パビリオン前には、たくさんの入場待ちのお客さまがいらしたのですが、イタリア館の入館待ちの最後尾はそこではなかったのです。
入館待ちの列は、イタリア館の先にある大屋根リングの下にまで続き、「つづら折」のようにウネウネと曲がった先に「最後尾」のプレートを手にした女性スタッフがいらしたのです。ジジイはさっそく尋ねてみました。「ここからだと、どれくらい待ちますかね?」――。毎日何十回、何百回も繰り返される質問でしょうが、「2時間以上ですね」と、女性スタッフは困惑したような笑顔で答えてくれました。
ジジイ「2時間以上……つまりは3時間以上かかることもあるのですね?」
女性スタッフ「ホントは“2時間以上”としか言っちゃいけないことになっているのですが、この自動販売機の位置まで列が来ていると、4時間くらいはかかるかも……」
そう、本音を明かしてくれました。とほほ。