夏の「土用の丑の日」には、なぜうなぎを食べるのか?
そんな土用期間にある「丑の日」になぜ「うなぎ」を食べる習慣ができたのでしょうか?
そもそもうなぎが、食欲が低下しやすい夏に栄養源として食べられていたのは、奈良時代からだとされています。
奈良時代末に完成した現存する最古の歌集『万葉集』に、大伴家持が詠んだ「石麻呂(いはまろ)に われ物申す 夏痩に 良しといふ物そ 鰻取り食(め)せ」という歌が収録されています。
簡単に言うと「夏痩せに良いから、鰻を召し上がれ」という意味です。
この歌から奈良時代には既に、うなぎは夏には良い食べ物だと考えられていたことがわかります。
現代でも「夏に良い食べ物」という考え方は変わりません。今では、7月の「土用丑の日」に食べる習慣が定着しています。
しかし、本来、脂がのった旬の季節は秋から冬と言われています。土用丑の日にうどんなど「う」の付くものを食べることや、夏に精のつくうなぎを食べる風習は古くからあったそうです。ただ、現在のように土用丑の日に、うなぎを食べることが一般的になったのは江戸時代からと言われています。
うなぎには、ビタミンB1などの栄養が豊富に含まれているため、疲労回復や食欲増進に効果があるとされており、夏土用の時期のように暑さによる夏バテや熱中症などが心配される時期にぴったりの食材です。
年々、日本でも暑さが厳しくなってきていますが、土用の丑の日にうなぎを食べることでしっかりと栄養を摂り、今年の夏も元気に乗り越えましょう。
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