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山の緑に浮かぶ朱色の鳥居。まるでジブリ映画のワンシーンのような、現実とは思えない神秘的な光景が目の前に広がります。ここは「語るなかれ、聞くなかれ」と伝わる修験道の聖地・湯殿山神社本宮(ゆどのさんじんじゃほんぐう)。江戸時代には「出羽三山詣」と呼ばれ、この山形県鶴岡市にある月山(がっさん)・羽黒山(はぐろさん)・湯殿山(ゆどのさん)を巡ると大きなご利益をいただけると人気を博し、いまなお、全国各地から参拝客が絶えません。今回は、1年のけがれを祓う御神湯風呂(ごしんとうぶろ)と、心とお腹を満たす山形絶品グルメもご紹介します。

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月山は「過去」、羽黒山は「現在」、湯殿山は「未来」

出羽三山は、日本有数のパワースポット。月山は「過去」、羽黒山は「現在」、湯殿山は「未来」を表します。3つの山をめぐる「出羽三山生まれ変わりの旅」は、平成28(2016)年に日本遺産に認定されました。

湯殿山の参拝期間は 11月3日まで。「人生を変えたい」「新しい自分に生まれ変わりたい」、そう本気で願うなら、今こそ出発のときです。

緑の中に見えた鳥居はこんなに大きかった

空に向かってそびえる朱色の巨大鳥居こそが、あの緑の中に小さく見えていた鳥居。目の前に現れると、その大きさに思わず息をのみます。圧倒されるビジュアルスポットで記念撮影。

湯殿山神社本宮の鳥居

湯殿山レストハウスの駐車場に車を停め、参拝バスで本宮へ。終点から本宮までは徒歩5分。山の澄んだ空気に包まれ、自然と呼吸が深くなります。私が訪れたのは2025年8月。夏の青空に、朱色の鳥居がいっそう鮮やかに映えていました。

裸足で参拝、異世界体験

龍神の手水で身を清め、参道を進むと「写真撮影禁止」の立て看板が。

神域への入り口 ※神社の許可のもと撮影しています

そう、ここは俗世とは一線を画した聖地。お祓いを受け、裸足で参拝するのが古来からのならわしです。ネットで検索しても詳細は出てきません。その「秘密めいた沈黙」こそが、この場所の神聖さを物語っています。

初めて訪れる人は、きっと驚かされます。足の先から頭のてっぺんまで、ただただありがたい気持ちで満たされる、祈りのひととき。湯殿山神社は、日本最強の聖地といっても過言ではありません。

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国内でも稀少な二酸化炭素鉱泉、“神様の温泉”でけがれを祓う
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三浦奈々依
三浦奈々依

三浦奈々依

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