×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

ネパールのトイレ事情

2023年、ネパールへ旅をした時のこと。首都カトマンズのトリブバン国際空港で公衆トイレへ入りました。もちろんインドや中東などへの旅では「トイレ問題」があることはわかっていたので覚悟をしていたのですが、一瞬トイレの中で立ちすくみました(笑)。なぜなら使い方がわからないから。

形は昔の和式トイレ風なのですが、いわゆる「金隠し」と言われた部分がない形状。それが床にピタッと埋め込まれているだけで、トイレットペーパーはなく、水洗タンクの横にシャワーホースのようなものと赤いバケツ。そして床は水でビチャビチャ。「ああ、これが噂の……」と思いつつトライ!

ネパールでは用をたした後、手でお尻を拭き、その手をシャワーの水で洗い流す。赤いバケツは手を洗う時に使うものというわけ。「郷に入っては郷に従え」とは言いますが、いやいや従えないこともありますよね。もちろん持参していたペーパーを使いました。

ちなみにフィリピンでは、壊れているのか?元から付いていないのか?どこのトイレも便座がほぼなくて、大きく口を開けている便器に直接座ることもできず、スクワット状態で用を足すという経験をしてきました(苦笑)。毎回の旅の終わり、成田空港に到着しトイレに入るたび心の底からホッとします。

どうしていいかわからないネパールの公衆トイレ(筆者撮影)

すべての人が衛生的で安心して使えるトイレ環境を!

「世界トイレデー」が制定されたのは、「加盟国にトイレの普及を促し、衛生環境の改善につなげること」が目的とされています。世界では約15億人がトイレを使用できず、その影響により衛生環境が悪化し、1日に1300人以上の子どもたちが下痢性疾患で亡くなっています。

日本ではトイレの問題はほぼないと言っても過言ではありません。しかし世界に目を向けてみると、トイレ問題は深刻な状況を引き起こしています。宗教やインフラなど国によってさまざまな事情があるけれど、すべての人が衛生的に使えるトイレ環境が世界に広がるといいなと思います。

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

『おとなの週末』Web編集部
『おとなの週末』Web編集部

『おとなの週末』Web編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2025年11月14日発売の12月号では、「冬…