主人公は家が没落し貧乏になった元社長令嬢・麗子。アルバイト生活を送る彼女にはある楽しみがあった。それは毎月の給料日に1品だけ、「買える範囲の高級グルメ」を好きなように食べること。コミックDAYSにて連載中の『没落麗子のシンデレラグルメ』(原作:まえだたかひろ、漫画:あおいりか)は、麗子が5000円以内の高級食材で一時の夢を見るド級グルメコメディだ。2025年12月10日には第1巻が発売された。コミックス第1話を紹介しよう。
テーマは「どんなに安いものにも最高級は存在する」
第1話「お豆富ですわよ!」で麗子が選んだのは、市販の約20倍・6丁3650円の高級豆富。といっても、わさび醤油で慎ましく味わうのではない。ずっしりと弾力のある高級豆富を古びたアパートに持ち返り、麗子は惜しげもなく麻婆豆腐に変貌させる。
「あたくし……、正気かしら」と躊躇しつつも、「上品! 清楚! 端麗!」と叫びながらフライパンに豆富を入れる麗子の愛らしさ。豪快に麻婆豆腐を仕上げる姿は、かつての令嬢が暴走する可笑しさに満ちている。






































