タベアルキスト:マッキー牧元さん“イチ推し”脇役まで隙なし伝統の味わいを家族で守り続ける『ぽん多本家』@御徒町
ご存じ、とんかつ業界の重鎮といえばここ。宮内庁の料理人だった初代がウイーン風仔牛のカツレツをヒントに素材を豚肉に変え、日本の天ぷらの技法で確立させたのが伝統の「カツレツ」だ。
カツレツ3850円
それは1枚1枚芯を取って手切りする脇役のキャベツまで全方位抜かりなし。肉は脂身を全て取り除いたロースの芯のみを使う。カットした脂を炊いて作る自家製ラードで揚げることで肉本来の香気と旨みが加わった理想の衣ができるそう。
いやあラードまで、何ならイチから仕込むウスターソースまで自家製を貫く店が他にあるだろうか。サクッと快音を響かせ噛み締めれば肉の上品な甘みが広がり、華やかな香りが鼻に抜ける。この誠実な手法と味を明治の創業時から守っているとは。ただただひれ伏すばかりである。
4代目店主:島田良彦さん、5代目:島田秀彦さん「初代から変わらぬ手法を継承していきたいと思います」
[店名]『ぽん多本家』
[住所]東京都台東区上野3-23-3
[電話]03-3831-2351
[営業時間]11時~14時(13時45分LO)、16時半~20時20分(19時45分LO)
[休日]月
[交通]地下鉄銀座線上野広小路駅A1出口から徒歩1分・JR山手線ほか御徒町駅南口から徒歩2分など
マッキー牧元さんプロフィール/全国・世界中を飲み食べ歩く自称タベアルキストでコラムニスト。「味の手帳」主幹。東京・虎ノ門ヒルズにある飲食店街「虎ノ門横丁」をプロデュースするなど幅広く活動している。
「何より思うのは香りの良さである。肉汁と共に滲む、ほの甘い香りと自家製ラードの香りが相まって至上の幸せを運ぶ。」





