旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ころっ
正解:ヤマドリタケ
難易度:★★★★☆
美食家も夢中にさせる濃厚な旨味!
ヤマドリタケはイグチ科ヤマドリタケ属に属する食用キノコです。イタリアでは近縁種を含めて「ポルチーニ」と総称され、フランスでは「セップ」、ドイツでは「シュタインピルツ」と呼ばれています。
なめらかな茶色の傘と太い軸を持ち、成長するにつれて裏面が白から黄色、オリーブ色へと変化していきます。
北半球の温帯から亜寒帯に広く分布しているキノコで、イタリアやフランス、東欧、さらには中国の雲南省などが一大産地として知られています。
日本国内においては、北海道や青森県、本州中部以北の亜高山帯にあるトウヒやモミ、シラビソといった針葉樹林の林床に自生しています。
旬の時期は、8月後半から10月頃です。
最大の特徴は、なんといっても圧倒的に濃厚な風味です。生の状態ではナッツを思わせる甘く香ばしい香りが漂い、加熱するとその味わいはさらに際立ちます。あふれ出すジューシーな旨みと、むっちりとした弾力のある食感は、キノコとは思えないほどの食べ応えがあり、一度味わうと忘れられないおいしさです。
ヤマドリタケの美味しさは、乾燥させることでさらに際立ちます。天日や温風でじっくりと乾燥させたものには、旨味成分が凝縮され、生のときとは比べものにならないほどの芳香を放つようになります。
乾燥ポルチーニを少量のぬるま湯で戻すと、茶褐色の戻し汁ができます。この戻し汁にはポルチーニの豊かな香りと旨みが溶け込んでおり、極上の出汁として料理の風味を格段に引き立てます。
とくに生クリームやチーズなどの乳製品との相性は抜群で、ポルチーニの濃厚な香りがクリームのコクと調和し、リッチな味わいのパスタソースやリゾットに仕上がります。




