アート作品と自然とひとつになる一日
JR亀岡駅北口から「京都・亀岡保津川公園」の会場へ続く「かめきたリバーサイドパーク」に季節の花々や草木が植わり、散策路沿いに西野康造氏の5作品が設置されています。「食農と環境そしてアート」を体現するシンボルで、散策路にはベンチもあり、風に揺らめく様子を眺めることができます。
「京都・亀岡保津川公園」の会場には、「里藝」をテーマに多くのアート作品を展示していて、田園や周囲の山々などの自然や鑑賞者である自分も作品の一部になります。「竹の縁側」は長いベンチになっていて、作品に腰を下ろせば、目の前に広がる山並みとゆったりした時間を独り占めできます。
「竹の大屋根」は高さ7m、長軸21m、短軸17.5mの巨大な屋根です。中心の塔の周囲がベンチになっていて、休憩や待ち合わせにおすすめ。亀岡市の竹林整備で伐採された竹でできています。
亀岡市では晩秋から初春にかけて霧が発生し、この「丹波霧」をイメージした作品が「行霧之所(霧のゆくところ)」。竹ひごを1本ずつ丁寧に編み重ねて、朝霧がゆるやかに流れる様子を表現しています。台湾の竹工芸、芸術、デザインなど専門人材で設立された専門工芸集団の作品です。
「農のかたち」は亀岡で育った稲藁を子どもから年配者までがワークショップ形式で少しずつ編んだ作品。手作業をしながら初めて会った人たちがさまざまな話をしたように、中に入ると水盤を囲んで、知らない人同士がゆるやかにつながることができます。
「Selection」は、ほぼ実物大の牛が2つに切り分けられ、鏡面に小さな牛が何頭も映し出されます。これらの牛は、かつて畑を耕した農耕の牛であり、食用として育てられる現代の肉用牛であるという、人と牛の関係がどのように変化してきたのかを作者が問いかけています。
稲藁の塀に青と赤の暖簾。作品かと思いきや、中に入ると簡易トイレが設置されていました。アートと自然の空間のイメージを壊さない配慮に、拍手を送りたいと思います。










