母は寝ていたけれど……早起きして見た絶景
翌朝5時半。眠たい目をこすりながら、のそのそと起き上がってベランダに出ると、朝焼けが広がっていた。
朝日が完全に昇る前に、ホテルの人から絶景スポットだと教えてもらった灯台へ向かう。ちなみに母は起きなかったので、置いて行った。ホテルからは5分ほどで着くのだが、途中の林道でカサカサッという音が……。
虫か!? と恐れおののいていると、そこには小さなカニが! 進んでいくと、何匹ものカニが闊歩している。まさか朝からカニに遭遇するとは。海と自然に囲まれた、この場所ならではの光景だ。
林道を抜けた先には、視界いっぱいに広がる玄界灘。昇ったばかりの朝日は濃いオレンジ色で煌々と輝いていた。波音と温かな日差しに全身を包まれ、「早起きって、いいなあ」としみじみ感じる。
灯台の近くには、若い男性3人組が先客でいた。話を聞いてみると、深夜に車で出発して福岡市内から遊びに来たという。東京から来たと伝えると、「海とか、自然が好きな人の中では、ここは有名なスポットなんですよ! 福岡市内の方は夜景がきれいなので、またの機会にぜひ!」と教えてくれた。
こうした旅先での一期一会も、旅行の醍醐味だろう。
ホテルに戻り、今度は朝の露天風呂へ。なんと人がおらず、貸し切り状態! 朝風呂あるあるだ。これも朝風呂が好きな理由のひとつ。気兼ねなく手足をグーッと伸ばし、のんびり湯に浸かる。
お風呂から戻ると、朝食に向けて準備万端の母が待っていた。いざ朝食会場へ。
朝食もオーダービュッフェ形式で、和洋どちらも豊富に用意されている。
私は「温玉と糸島・志摩スモークハムのハムエッグ」に「フレンチトースト」、トーストしたパンには自家製というジャムをたっぷり。ホテルの朝食は洋食派なのだ。
一方、母は「出汁巻玉子」に、脂がのった「玄界灘産鯖の焼き魚」、白米に味噌汁と王道の和朝食。和洋どちらも揃っていると、年代や好みに関係なく、それぞれ好きなものを選べるのがいい。
昨晩の経験から学ぶことなく、朝食でもお腹をパンパンに。「苦しい、動きづらい……」と幸せなうめき声をあげながら、部屋へ戻る。
チェックアウトの30分ほど前に、どうにかこうにか準備を終え、最後にもう一度ラウンジへ。朝からお酒を楽しむこともできるのだが、さすがにこの後の旅程を考えて自重し、コーヒーを一杯いただく。
「おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に来るのも楽しいかもね〜」と、ご満悦の母。そんな母を連れ、ホテルを後にした。
親孝行になったかどうかは分からない。でも、母と水入らずでご飯やお酒を楽しむ時間は、思っていた以上に楽しかった。たまにはこんな母子旅も、悪くない。
[施設名]『亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル』
[住所]福岡県北九州市若松区大字有毛2829
[電話]093-741-1335
[営業時間]チェックイン:15時/チェックアウト:10時、ラウンジ利用可能時間:7時~10時/15時~22時半 ※生ビールの提供は15時~19時半まで
[休日]なし
[交通]JR鹿児島本線ほか折尾駅から車で約30分、JR鹿児島本線ほか小倉駅から車で約1時間 ※いずれも平日のみ無料送迎バスあり、事前予約制のため詳しくは公式サイトで要確認
※夕食・朝食ともに、時期によりメニュー内容が異なる。
取材協力/『亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル』

































