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Be-1の車名の意味

日本人は記号や数字の車名を好まないと言われるなか、Be-1の車名は耳障り、響きともにいいのが受け入れられた要因か。その車名の由来はデザイン案が「B-1 案」だったことに由来し、Bを「Be 動詞」へ変えてして命名され、「あなたの1 台になります」というメッセージも込められていたという。「ワゴンであ~る」からワゴンRと命名されたのは有名だが、それと大差ない感じ。

ではBe-1はどんなクルマだったのか。

ボディサイズはベースとなった初代マーチが全長3785×全幅1560×全高1395mmに対しBe-1は全長3635×全幅1580×全高1420mm。前後のオーバーハングを切り詰めているので全長はマイナス150mm。全幅は+20mm、全高は+25mmということで大差はない。ホイールベースは同じ2300mm。

初代マーチよりも150mm短いボディは前後のオーバーハングが切り詰められている

エンジンはマーチと同じ987cc、直列4気筒SOHCで最高出力は52ps/6000rpm、最大トルクは7.6kgm/3600rpm。車重がマーチよりも35kg重い670kg。
ボディタイプは2ドアのみで、マーチより先にキャンバストップ仕様も用意されていて、当時は人気が高かった。

マーチと同じ1Lエンジン搭載。パワフルではないが性能を追求しないBe-1では不満も出なかった

完全オリジナルボディ

エクステリアデザインの特徴は当時としては少数派の丸型ヘッドライトによるカワイイ顔に仕立てられていたのが何よりの特徴。クルマの擬人化の先鞭をつけたモデルでもある。角を基調としたシンプル・イズ・ベストな初代マーチに対し、Be-1は柔らかなラインの曲面を多用しているため見た感じはサイズ以上に小さく感じる。

何より凄いのは、「ノスタルジック・モダン」を実現するために、初代マーチの3ドアモデルをベースとしながらも外板パーツはすべてがオリジナルで、初代マーチがハッチバックだったのに対しBe-1はノッチバック風の独立したトランクを持っていた。ボンネット、フェンダー、ドア、トランク、ルーフ、ヘッドライト&リアコンビなどの灯火類などなど、初代マーチから流用された外板パネルはいっさいない。

外板はすべてがBe-1オリジナル

ボディカラーは、イメージカラーのパンプキンイエローのほか、オニオンホワイト、トマトレッド、ハイドレインジアブルー。ハイドレインジアはアジサイの意味で、ボディカラーの名称にもこだわりを感じる。

Be-1の特徴である丸型フェンダーを実現させるために日産は、世界初となる「フレックスパネル(熱可塑性樹脂)」という特殊な樹脂を採用したことも大きなトピック。この成形やスチールパーツとの同時塗装といった高度な生産技術も、日産と高田工業の協力の賜物だ。特装車両、コンバーチブルなどを得意としていた高田工業の技術力は高く、半ば手作業に近いかたちで組み立て生産されたという。

ただのホワイトではなく少し黄みがかったオニオンホワイト

心地いい室内

インテリアは乗る人に心地よさと楽しさを感じさせるシンプルなデザインというのがコンセプトとなっていて、独立した丸形のセンターホワイトメーターが特徴的で、その左下にホワイトのタコメーターが配置されている。そのほかでは、丸を基調としたエアコンの吹き出し口、丸パイプをイメージしたという船舶風の3本スポークステアリングもBe-1のオリジナルだ。

ホワイトのセンターメーターは視認性にも優れている。至るところに丸基調デザインがあしらわれている

ボディカラーは鮮やかな4色を用意していたが、インテリアカラーはブラックの1色でさりげなさを好演出。それと対照的なのが淡色のクロスシートで、ヘッドレストなどデザインにもこだわっていた。

シート素材、シートデザインにもこだわりが見える
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発表後2カ月で予約終了
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市原 信幸
市原 信幸

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