本誌ヘビー読者(紙のほう)にとってはおなじみの、そうでない方々にとっては初めましてのライター菜々山いく子です。こんにちは。
さて、突然ですが勝手にweb連載を始めたいと思います。
テーマはYouTube。というのも、数年前からYouTubeにドハマりしている。独身&一人暮らしという境遇ゆえ、「いい加減にしなさい!」と怒り出す親もいなければ、「夕飯まだ?」なんて言ってくる旦那や子供もいない。
仕事の無い日には目覚めた瞬間から10時間ノンストップで視聴なんてこともザラ。くすんだ日常生活に彩りと潤いを与えてくれるYouTubeの魅力を紹介して行こうと思っています。
一度夜を共にした!? 男性YouTuber
さて、このコラムで触れていくのが、スバリ「料理系」。大食いからのレシピ、激辛、ASMR、海外の屋台飯、その他モロモロと実に幅広い。
その第1回目となる本記事で紹介したいのが、谷崎 鷹人さん、通称・谷やん。一時期、大食い番組にも出演していたフードファイターでもある。YouTuberとしてはわりと後発ながら、あれよあれよと言う間にチャンネル登録者数を伸ばし、今では押しも押されぬ大物のひとりとなった。
実はワタクシ、谷やんにお会いしたことがあるばかりでなく、夜景のステキなレストランでひと時を過ごしたことがある。谷やん、あの日のこと覚えている? 私はずっと忘れないよ!!
ファンミーティングイベントに応募したら奇跡の当選を果たしたのだ! 確か、会費はビュッフェ料理と飲み放題、そしてなんと!谷やんの手料理付きで11000円だったと記憶している。
もちろん、会場で販売していたオリジナルTシャツも、もれなく購入し、部屋着として愛用している。
“料理”というより“仕込み”調理工程に感動
これまでの人生、芸能人ってものにとんと興味のないタチで、最後に行ったライブは20年近く前のサザンオールスターズの東京ドーム公演(それもチケットもらったから)という私が、どれだけ谷やん推しかおわかりいただけるでしょうか。
谷やんのチャンネルでは、バグっているとしか思えない量の料理を作り、それを自分で完食するという動画が多くをしめている。その料理がすごいのなんの‼︎
デミグラスソース作りに5日間かけたり、100時間煮込んだビーフカレーがあったりと、かなりの手間暇をかけたものから、キロ単位で仕入れたウニやイクラ、そして黒毛和牛を使った、一般人では決して真似のできない料理を作り出す(※手軽に作れる家庭料理の動画もあります)。
見どころは動画の大半をしめる調理工程。その量の多さと丁寧な仕事ぶりは、もはや“料理”というより“仕込み”。作り方がまさにプロ。どうやら元板前さんらしい。
出来上がりの盛り付けの洗練された美しさから、気軽な居酒屋ってよりは、そこそこ高級な和食店で働いていたんじゃないかと、勝手に推察している。
さらに本人が言うに、“お金がなかった時代があるから”、だそうだけど、野菜の皮は浅漬けに、魚の内臓は湯引きポン酢にと、その他モロモロの手法で、普通ならば捨ててしまう部分も、メインに添える小鉢としてアレンジしている。
さりげなく命の大切さってものを伝えてくれているのだ。
実食前の「いただきます」でわりと長めに手を合わせる姿は、食材に対する感謝の気持ちのあらわれなんだろうな。全国のお父さん、お母さんに言いたい。食育にもぴったりですよ、と。
一般的なYouTube動画は10分前後なのに対し、谷やんの動画は30分前後とかなり長い。それでも見飽きないばかりか、何度もくり返し視聴してしまう魅力がそこかしこに詰まっている。大人がじっくり腰を据えて楽しめるチャンネルなのだ。
文/菜々山いく子
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