ラ・ボッテガイア【銀座】
上腕部分の希少部位で、形が靴ベラのようなのでそう呼ばれるという。軟らかい赤身で和牛独特の甘み。ローズマリーとニンニクでローストしている
定番のパテや和牛のロースト以外にも、山椒やレモングラスといったさまざまな調味料やハーブを駆使した創作イタリアンは秀逸。生姜風味のトリッパや、フレッシュなパクチーをふんだんに使ったジェノベーゼパスタ、客のテーブルで仕上げる焼きたてのフリッタータ(オムレツ)など、固定概念に縛られないシェフの遊び心が随所に散りばめられている。4月上旬にはすぐ近くに魚介系バルを新規オープン。ますます東銀座を盛り上げてくれること請け合いだ。
ビストロ・シンバ【銀座】
取材日は脂身が甘い栃木県さくら市の「あさの豚」を使ったロースト。熱々の南部鉄器で提供する。牛骨を使った斬新な盛り付けは見た目の楽しさ以外にも焼き加減を保つ工夫
美食家のみならず同業者からも熱い注目を集めるビストロがこちら。フランスの三ツ星店などで約10年間修業した菊地佑自さんが2015年秋にオープンさせた店だ。大事にしているのは料理のシンプルさ、香り、温度。「香り立ち昇る湯気と共に熱々を届けたい」と食材の持ち味を生かした調理法と計算された温度で供してくれる。各地に出向いて選んだ肉や魚は骨まで、野菜は皮も無駄にせずダシやソースに使う。それら食材が一流シェフの手によって最高の状態で味わえる幸せを噛みしめたい。
美食家のみならず同業者からも熱い注目を集めるビストロがこちら。フランスの三ツ星店などで約10年間修業した菊地佑自さんが2015年秋にオープンさせた店だ。ビストロ・シンバ (bistrosimba)[交]地下鉄有楽町線新富町駅2番出口から徒歩4分、都営地下鉄浅草線 宝町駅A1 5分
レストラン ピウ【銀座】
写真は2016年4月のコース。イタリア・ピエモンテ州で修業した新佛さんが作る料理は、北イタリアの伝統的な料理をベースにしつつ日本人らしい感性を生かした実直で繊細な味が特徴だ。メイン(⑤)の「仔羊背肉の薫製」にはカツオダシで炊いたダイコンを添えるなど、和のテイストをさりげなく取り入れている。手打ちパスタも秀逸で③の「緑のストロッツァプレッティ」はほうれん草を入れたパスタがモチモチとした食感
料理は約1ヵ月ごとに変わり、例えば取材時はアンチョビの代わりにホタルイカの沖漬けをソースにアレンジしたバーニャカウダや、和菓子に使う桜の粉を飾りに添えたデザートなど、食材から盛り付けまで小さな驚きがそこかしこ。ソムリエが料理に合わせて選ぶグラスワインコースもあり、次にどんなペアリングが出てくるかワクワクしながら待つ時間も楽しい。
【閉店】360 イタリアン レストラン【銀座】
360スタイル カルボナーラ 1080円
インボルティーニ 1296円
カルボナーラは生クリームを一切使っていない。ベトナム産のブラックペッパーとパンチェッタの塩気が合う。インボルティーニはチーズなどの牛肉巻き
中でもカルボナーラはぜひ味わってほしい。生クリームを使わず、卵とチーズだけで作り出す爽やかなコクは一度味わえばもう虜。香り際立つブラックペッパーがピリッと効いている。2016年3月からはモーニングとランチもスタートし、自家製のパニーニなどもメニューに追加。土曜の夜はミュージックライブも行っている。
日本好きが高じて永住を決め、銀座でイタリア料理店「【閉店】360 ITALIAN RESTAURANT (サンロクマル イタリアンレストラン)」をオープンしたオーナーシェフのドナトさんは生粋のローマっ子。料理はまさしくイタリアの味そのものだ。中でもカルボナーラはぜひ味わってほしい。[交]銀座駅A3出口徒歩5分 ※ランチタイム有
エル ビステッカーロ デイ マニャッチョーニ【銀座】
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高温と低温のオーブンを使い分け、焼いては休ませるという火の入れ方で絶妙な焼き加減に仕上げる。好みでレモンを搾っていただく。
サーロインとフィレ肉を両方味わえる看板のTボーンをはじめ、上質なオーストラリア産やUSビーフを使うステーキ類はオリーブオイルと塩というシンプルな味付け。とはいえ噛めば滲み出てくるような赤身の旨さは圧巻だ。高温と低温のオーブンを使い分け、旨みを引き出すよう経験と勘で仕上げている。種類豊富な前菜やローマの伝統料理も見逃せない。
ローマ料理とビステッカ(ステーキ)ならこの店をおすすめしたい。ローマの名店で腕を磨いた山崎夏紀さんが現地の味をあえて日本人好みにせずに伝えている。エル ビステッカーロ デイ マニャッチョーニ(Er bisteccaro dei magnaccioni )[交]地下鉄銀座線ほか銀座駅A13出口から徒歩3分
2016年5月号発売時点の情報です。
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