旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
野菜とは思えない!! フルーツのような甘味がたまらなく美味
四季を通じて手に入るパプリカですが、露地栽培での収穫最盛期は6月~9月頃。その時期のパプリカは、みずみずしく、肉厚で、甘みも強めです。ただし、国産のパプリカの流通量は非常に少なく、約9割が輸入ものです。なかでも、韓国産は圧倒的なシェアを誇っています。次いで多いのはオランダ産です。
実は、パプリカが日本で本格的に流通しはじめたのは1990年代前半と言われ、それ以前は店頭で見つけることが難しい野菜でした。
パプリカとピーマンの違いがわからないという人も多いかもしれませんね。どちらもナス科トウガラシ属に分類される野菜で、ピーマンの大型種です。ということで、パプリカとピーマンは兄弟のような関係なのです。ちなみに、ピーマンが緑なのは未完熟のものを収穫しているからで、完熟すれば赤くなります。最近では、完熟したピーマンが赤ピーマンとして売られていることも多くなっています。
パプリカとピーマンの大きな違いは品種の豊富さにあります。パプリカも未完熟のものは緑色をしていますが、完熟するとオレンジ、黄色、紫色など、カラフルに変色していきます。色は品種によって異なります。
パプリカはピーマンよりも皮がやわらかく、苦みや臭みが少ないため生食でも美味しくいただけます。また、フライパンで皮に焦げ目がつくくらい焼くと甘味が増してフルーツのような甘味が楽しめます。オリーブオイルと塩コショウで、ビネガーとの相性は抜群です!
美味しいパプリカの見分け方
全体にハリがあり、色ムラがなくつやがあるものを。また、へたの切り口がみずみずしく、変色していないものを。表面にしわがあるようなものは新鮮ではないので避けましょう。また、手に持って、ずっとりと重みがあるものは水分が多く、肉厚でみずみずしい証拠。パプリカは肉厚であればあるほど美味です。カットした時、種が茶色く変色していない、白いものがベストです。
パプリカの注目栄養素
パプリカは抗酸化物質が凝縮された野菜です。まず注目したのは免疫力を高め、肌老化を食い止めるサポートをするビタミンCの含有量の多さで、かんきつ類よりもたくさんのビタミンCが含まれています。また、パプリカに含まれるビタミンCは熱に強く、加熱調理をしてもビタミンCがたっぷりとれることも大きな利点です。
他に、カラフルな色素の素となっているカプサンチンと呼ばれる成分には、強力な抗酸化力があります。ビタミンCとのWのパワーで、風邪などの感染症に負けない強い体をつくるサポートをしてくれますよ。
旬のパプリカの栄養価は倍増します。そのため、旬の時期にはパプリカをどんどん食べましょう!!