2000年代初頭、ラーメンテーマパークは雨後のタケノコのように全国各地にオープンしたものの、すっかり下火になってしまった。
そんな中で大健闘しているのは、JR名古屋駅構内で7軒のラーメン店が軒を連ねる『名古屋驛麺通り』だ。駅構内という立地と、店ごとに趣向を凝らしたこだわりの一杯が楽しめるとあって、時間を問わず多くの人々で賑わっている。
地元に馴染み深い食品メーカーとのコラボで誕生した限定麺
そんな『名古屋驛麺通り』が2022年12月で開業20周年を迎える。「20年間の愛 地域の輪 恩返し」をテーマに、東海地方の食品メーカーとコラボした限定メニューを2022年12月11日(日)まで提供している。今回はそれを一挙に紹介する。
まずは2016年、『名古屋驛麺通り』の全面改装に伴い、惜しまれつつ閉店したものの、2022年11月5日に復刻オープンしたばかりの『和歌山らーめん きのかわ軒』。
ここで提供されるのは、静岡県浜松市の「すぎもとミート」とコラボした、その名も「わやくちゃスキヤねん!」(1200円)。厳選した国産牛バラ肉をすき焼き風に甘辛く味付けてトッピングした一杯だ。ちなみに「わやくちゃ」とは紀州弁で「めちゃくちゃ」という意味。わやくちゃ贅沢な味わいをご賞味あれ。
濃厚なゴマの味と風味が堪能できる担々麺専門店『名驛式担々麺 しゃち福』は、ケチャップや野菜ジュースなどで知られる「カゴメ」とのコラボ。トマト加工品を使用した、その名も「しゃち福担々麺 アラビアータ」(1000円)。
ゴマとトマトのバランスが絶妙な、ピリ辛のアラビアータ仕立ての今までにない担々麺に仕上がっている。
1337年創業の「まるや八丁味噌」を使っているのは、『札幌らーめん ほくと亭』。
赤味噌スープに大ぶりな牡蠣と春菊をトッピングして大人の味に仕上げた「牡蠣味噌ラーメン」。まさに札幌と名古屋の至極のコラボだ。
「辛辛魚つけめん」や「辛辛魚らーめん」が名物の『麺処 井の庄』は、名古屋のソウルフード『スガキヤ』と強力タッグ。
濃厚豚骨魚介スープに、スガキヤ特製の台湾ラーメンの粉を混ぜると、ピリ辛でパンチのきいた台湾風に大変身する「まぜつけ台湾」(1000円)を提供。麺の上にも台湾まぜそばの具材がのるので、混ぜてそのまま食べても、つけ汁につけて食べてもおいしい。