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”冬の妖精”と呼ばれる綿毛のようにモフッとした姿が人気の「シマエナガ」や、流氷の上でコロンとした姿が愛くるしい「アザラシの赤ちゃん」。カワイイ動物をカメラに収めてきた動物写真家の小原玲さん(1961~2021年)の作品は、今もなお多くの人に愛されています。見ていると優しい気持ちになれる写真集やTシャツはネットでも購入可能ですが、都内で自然を感じられる東京文京区のカフェ『野菜倶楽部 oto no ha Cafe(オトノハカフェ)』でも販売されています。

愛くるしい動物の写真に込める思い

動物写真家の小原玲さんは、2021年11月17日に動物たちの撮影をしていた北海道で亡くなりました。

報道カメラマンだった小原さんが動物写真家に転身したのは、1990年にカナダでアザラシの赤ちゃんを撮影したことがきっかけです。

小原玲さんとアザラシの赤ちゃん

アザラシの赤ちゃんは流氷の上で生まれ、泳いで魚を捕まえてひとりで生きていけるまでの約4週間をその上で過ごします。その間、お母さんが赤ちゃんに母乳をあげてそばにいるのはたった2週間だそうです。

流氷は、アザラシの赤ちゃんの出産にも関わり、泳ぐことがまだ上手にできない赤ちゃんにとっては生命線となります。

地球温暖化で流氷が少なかったり、溶けるのが早くなってしまうなどしているため、影響を受ける赤ちゃんが今後増えることが危惧されています。

その現状を目の当たりにした小原さんは、大好きな生き物を守りたいという思いを言葉ではなく、愛くるしい動物の写真を通して自然保護、環境保護を伝え続けました。

小原さんが北海道に生息しているシマエナガを撮るきっかけとなったのは、ある年、暖冬のためカナダの流氷が少なくアザラシの赤ちゃんの取材ができないことがあり、タンチョウの撮影で訪れていた北海道で写真を見せてもらい、『それなら、このアザラシの赤ちゃんみたいな小鳥を撮ろう』と思ったそうです。

早朝から日没まで張り込んだり、大変なことが多くても、シマエナガの愛くるしい姿に出会えると、それまでの苦労や疲れが一気に吹き飛んでしまい辛くはなかったといいます。

小原さん”最後の作品”は、北海道に滞在して撮影した「エゾモモンガ」でした。その愛らしい姿を捉えたラストショットは、2022年放送の24時間テレビ「愛は地球を救う」で紹介されて注目を浴び、支えた家族の姿とともに大きな感動を呼びました。小原さんがガンで亡くなった1年後には、東京都内でメモリアル写真展が開かれるなど、今もなお多くの人の心を惹きつけています。

シマエナガちゃんTシャツ、アザラシの赤ちゃんTシャツ

木の影からひょっこりこちらを覗いて、何かを話しかけているようなシマエナガの写真がプリント。

シマエナガちゃんTシャツ(Photo by 小原玲)4400円+送料

シマエナガちゃんTシャツ(Photo by 小原玲)

アザラシの赤ちゃんTシャツ(Photo by 小原玲)4400円+送料

生まれたての赤ちゃんは、お母さんの羊水の色で毛が黄色く染まっています。あどけない表情がたまりません!

アザラシの赤ちゃんTシャツ(Photo by 小原玲)

小原玲さんの秘蔵写真を使ったTシャツです。数量限定で、各サイズ売り切れ次第販売終了となります。
サイズは、XS・S・M・Lの4つ。カラーはホワイト。

小原玲さんのTシャツ購入は、コチラから
https://kodanshabc.base.ec/

ネットではなく実際に見て購入したいという方に朗報です。緑豊かな高台にある東京文京区の『野菜倶楽部 oto no ha Cafe(オトノハカフェ)』で、写真集とTシャツを販売しています。近くで動物の表情を見ると、まるで生きているような生命力を感じます。

『野菜倶楽部 oto no ha Cafe(オトノハカフェ)』 直営農場の有機野菜を使用した料理やヘルシーなスイーツが楽しめます

直営農場の有機野菜を使った料理やヘルシーなスイーツが大人気のカフェですが、さらに魅力なのが自然を感じられる景観と、神田川沿いの「肥後細川庭園」や「永青文庫」、荘厳な建築が美しい丹下健三の「東京カテドラル教会」など、散歩したくなるスポットが近隣にあることです。

店内には、小原さんの写真集と写真をプリントしたTシャツが置かれたコーナーがあります

愛情たっぷりに育てられた有機野菜を余すことなく使用して作られる料理は、食べる人の心と体を癒し、子供連れの家族や地元の常連客の大切な場所として愛されています。木々に囲まれたテラス席は、GW明けにバーベキューも楽しめる超穴場となっています。

シマエナガちゃん

『シマエナガちゃん』(講談社ビーシー/講談社・1430円)

もっとシマエナガちゃん

『もっとシマエナガちゃん』(講談社ビーシー/講談社・1430円)

ひなエナガちゃん

『ひなエナガちゃん』(講談社ビーシー/講談社・1430円)

アザラシの赤ちゃん

『アザラシの赤ちゃん』(講談社ビーシー/講談社・1430円)

小原玲(おはら・れい)

1961年、東京生まれ。茨城大学人文学部卒。写真週刊誌『フライデー』専属カメラマンを経て、フリーランスの報道写真家として国内外で活動。1989年の中国・天安門事件の写真は、米グラフ誌『ライフ』に掲載され、「ザ・ベスト・オブ・ライフ」に選ばれた。1990年、アザラシの赤ちゃんをカナダで撮影したのを契機に動物写真家に転身。以後、マナティ、プレーリードッグ、ホタル、シマエナガなどを撮影。テレビ・雑誌・講演会のほか、YouTubeに「アザラシの赤ちゃんch」を立ち上げるなど様々な分野で活躍した。写真集に『シマエナガちゃん』『もっとシマエナガちゃん』『ひなエナガちゃん』『アザラシの赤ちゃん』(講談社ビーシー/講談社)など。2021年11月、死去。享年60。

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おとなの週末Web編集部
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