2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は紫式部が主人公。京都が舞台のストーリーですから、京都人気に拍車がかかりそう。そこで、京都市の西側一帯、紫式部にゆかりの深い西山エリアに注目してみました。紫式部のいた時代に思いを馳せつつ、運気やパワーをたっぷり授かり、冬ならではの美味を堪能します。
『大原野神社』の鹿に癒される
まず訪れたいのは紫式部の氏神として知られる、洛西・大原野エリアにある『大原野神社』です。
延暦3(784)年、桓武天皇の長岡京遷都の際に春日大社より分祀された神社で、別名“京春日”。紅葉の名所としても名高く、紫式部はこの地をこよなく愛したと伝わります。
藤原氏の一族では女性が生まれると中宮(ちゅうぐう)や皇后になれるようここで祈り、祈願が叶うと美しく行列を整え参拝しました。
中でも寛弘2(1005)年に中宮彰子が父・藤原道長と紫式部を伴った行列の絢爛さは人々が目を見張るものだったとか。
『大原野神社』の境内では狛犬ならぬ狛鹿や手水舎の鹿の像など、鹿モチーフを多く見かけるのも春日大社に由来しています。
中でもかわいらしいのが木彫りの「神鹿みくじ」。たとえおみくじの結果がイマイチでも鹿が手元に残りほっこりした気持ちに。年が明けたらもう一度とリピートしたくなるかわいさです。
近年、“モネの『睡蓮』にそっくり”と話題の「鯉沢の池」でひと息、茶屋のよもぎ団子をいただきながら美しい眺めに心休めることも忘れずに。