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寒い時期の今こそ魅力満開、味わいたいのが温蕎麦の世界です。中でも王道の天ぷら蕎麦と鴨南蛮に注目。名店の隠れた逸品あり、専門店あり。蕎麦・ツユ・タネ物が織りなす美味でほっこり温かい年末年始を!

明治神宮前「手打蕎麦 松永」

天婦羅そば(海老二本)
おろしそば

理想の天ぷら蕎麦を絵に描けと言われたら、きっとこの店のそれを写生する。スッと気品あるエビが2尾、仲良く寄り添う夫婦のようだ。サクリと揚げたての旨さは言わば新婚時代か。衣にツユが染みればそれまた熟年期の如き深い味わいとなる。

なめらかな舌触りの蕎麦は店主が好みの二八で、一番ダシを使うかけ汁はどこまでも香り高い。実は節類も醤油も至って普通の素材で仕込むのだとか。皆が使う材料でいかに美味しく作るか、それが信条。しかも独学。努力は容易に想像できるが、ひけらかさないのもかっこいい。味にも姿勢にも、惚れる店です。

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糀谷「蕎肆 浅野屋」...
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おとなの週末Web編集部
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