サバ缶「あいこちゃん鯖」シリーズでおなじみ、静岡県静岡市の「伊藤食品」がサバ味噌煮の缶詰を12種類を2025年9月1日に一挙発売! この一大事を、サバジェンヌ・池田陽子さんが見逃すわけがありません。商品発売に至るまでの日々を、青森・八戸工場と静岡・清水工場で直撃しました。
“サバ缶業界の風雲児”は販促からして反則!
ジェンヌです。この冬、サバ業界に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「サバ味噌煮缶全12種類が一挙に発売」!
一気に12種類。しかもサバ味噌煮しばりで! もうこれはとんでもない事件ですってば!
サバ味噌煮缶における「金字塔」を打ち立てたのは、サバ缶ファンに人気の高い「あいこちゃん 美味しい鯖」シリーズを製造する静岡県静岡市の「伊藤食品」。
厳選した素材を使用し、化学調味料は一切不使用。徹底した品質管理のもと魚介などの缶詰を製造している。
サバ缶も同様。脂のりバツグンの国産サバを化学調味料は使用せずに、素材の味をいかした味付けで仕上げた、美味しい鯖シリーズの中でも、ダントツ人気を誇るのが「あいこちゃん 金の鯖味噌煮」。商品名でピンとこなくても、この姿に見覚えがあるはずだ。
そう、スーパーマーケットなどで燦然と輝く「金色のサバ缶」!!
「あいこちゃん 金の鯖味噌煮」
厳選した素材を使用し、化学調味料は一切不使用。青森県産の辛口津軽味噌、砂糖などとともに煮込んだ味噌煮は、濃すぎず、甘すぎず、ほっこりした角のない、まあるい味わい。絶品! さば味噌煮缶ファンの心をつかんで離さない伊藤食品のベストセラー。
そ、そんな伊藤食品の怒涛のサバ味噌煮展開!!
そもそもかねてから、伊藤食品は「攻めてきた」。サバ業界において、かつてない衝撃的な販促レボリューションを打ち上げ続けてきたレジェンドである。
JR東京駅での「史上初 巨大サバ缶ピラミッド」ジャック。八重洲口に、金の鯖味噌煮缶で2m超えという、ピラミッドを設置してしまったのだ。
さらに、名古屋駅での「史上初 巨大サバ缶シャチホコ」設置。全長3メートル高さ2メートル、使用したサバ缶は2500個!
そして、攻めすぎた販促グッズ「鯖カー」。金銀のサバ缶を模したツートンのボディーカラーに、レーサーはあいこちゃんという静岡で誰もが振り返るド派手な、鯖カーは、れっきとした「営業車」である。
いやはや、業界の度肝をぬいてきた、伊藤食品。今回の味噌煮缶事件(!?)も圧倒的すぎて声も出ません……。
そもそもこのとんでもない企画が立ち上がったきっかけについて、清水工場長代理兼商品開発担当の吉田侑未さんは「商品開発プロジェクトがはじまりでした」と振り返る。
「味噌煮も水煮も安定した売り上げはあります。でも、そればかりでいいのか。お客様に『選べる楽しみ』を提供する商品があってもいいんじゃないか。もっとわが社らしい、『面白いこと』ができたら、という議論になりました」と吉田さんが説明する。
そこで決定したのが「味噌煮100(ワンハンドレッド)計画」。
サバ味噌煮缶だけで100種類の商品を開発しようじゃないか!!
「12缶発売」は、ほんの序の口、という前代未聞の壮大なプロジェクトの火ぶたが切って落とされたのだ。





