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「12月15日」。今日は何の日でしょう?答えは「年賀郵便特別扱い開始の日」!12月15日〜25日までの間に、郵便ポストの「年賀郵便専用」に年賀状を投函すれば、翌年の1月1日の元日に相手先に届くシステムです。1899(明治32)年から指定局での取り扱いが開始され、1906(明治39)年には「年賀特別郵便規則」の公布により、全国で実施されるようになりました。

新年の挨拶とともに近況を知れる「年賀状」

春夏秋冬、季節のご挨拶や礼儀を大切にしてきた日本ならではの習慣「年賀状」の始まりは、平安時代ではないかと考えられています。平安中期に活躍した学者・藤原明衡(あきひら)(989~1066)が編纂した手紙の文例集「明衡往来(めいごうおうらい)」に、年始の挨拶などの例文がいくつか収められていたことから、新年に挨拶状を送っていたことが分かります。

年賀状が盛んにやり取りされるようになったのは明治時代中頃からで、激増した年賀状の消印を押すため、郵便局の押印係は元日から不眠不休で作業を行ったほどだとだと言われています。

2026年は午年。元日に何枚届くかな? Photo by AdobeStock

友人が結婚ラッシュだった筆者の20代の頃は、毎年必ず結婚式の写真で作った年賀状が、30代には家族や子供の写真がコラージュされたものがたくさん届きました。割と早めにバツがついた筆者は、そういう年賀ハガキを見るたびに苦笑いでしたけど。元日に届く年賀状を宛名で分けて、家族で「誰の枚数が多い」と競ってみたり、1枚1枚眺めながら「○○さん、元気そうだな」と懐かしんだり、「また名前が変わってるじゃん」と驚いたり。お正月の楽しみの1つでもありました。

カタチを変える年賀状。あなたはデジタル派?アナログ派?

ところで今、どれだけの人が年賀状を出しているでしょうか?2026年用の年賀ハガキの当初発行枚数は7.5億枚となっており、2025年の当初発行枚数10.7 億枚を下回りました。ピーク時の2003(平成15)年には約44.6億枚を発行していたことから、年々減少していると言えるでしょう。もしかしたら、2024年10月郵便料金が改定され、郵便ハガキの料金が63円から85円に値上げされたことも、年賀状離れに拍車をかけているかもしれません。

ケータイやスマホの時代になって、古き良き日本の風習である年賀状もデジタル化しています。「あけおめ〜」「ことよろ〜」的なメッセージと十二支のスタンプを一斉送信で送れるデジタル年賀状。時代の変化とともに年始の挨拶のカタチも変わってきて当然ですが、なんとなく味気ない気がするのはアナログ時代を知っているからかも。PCやスマホのおかげで、最近では文字を書くことも少なくなりました。でも先日直筆で書かれたバースデーカードをいただいたとき、ちょっとジーンとしたんです。一体何が違うのか?言葉ではうまく表現できませんが、それが礼儀を大切にする日本人の感覚なのかもしれません。

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『おとなの週末』Web編集部
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