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覆面取材で見つけた間違いない店だけを掲載しているグルメ専門誌『おとなの週末』
ほかにもあるある!東京・寄席案内&グルメスポット

ほかにもあるある!東京・寄席案内&グルメスポット

浅草、上野、池袋。それぞれに個性的で魅力的な寄席がほかにもある。柳家獅堂師匠のおすすめでグルメスポットともどもご案内!案内してくれる人柳家獅堂さん鈴々舎馬風門下にて、2006年に真打昇進。gogo Luck go !を合言葉に落語界浪漫派として活躍中。城郭ネタも得意。

ハネて行くなら居心地のいい〜店!

――獅堂さん、獅堂さん、寄席と一緒に、今日はどんな店を紹介してくれるんですか?

獅堂さん:「寄席のまわりはほぼ繁華街。でも、観光客だけでは見つけにくい、馴染みのある店を」

――店選びのポイントは何かあるんですか?

獅堂さん:「よく行くようになるのは、やはり気遣いのある、居心地のいい店。さらにはコストパフォーマンスの高い店。噺家は、そのあたり結構目ざといです」

――前座時代からの蓄積ですね。

獅堂さん:「夜席がハネると、食べて帰ることを符丁で『乗せようか』っていうんですが、前座の頃は余った謝金の中からみんなでどこで『乗せるか』、なんてのが大問題だったわけで……」

――寄席まわりごとに、街の雰囲気も違いますね?

獅堂さん:「そうですねえ。上野ならアメ横ガード下もいいし、トンカツも旨い。浅草は賑やかだけど下町風情を見つけたい。新宿はちょっとラジカルに攻めて、池袋はやっぱり城北の首都って位置付けかなあ。小洒落過ぎないアットホームな店を選んだので、ぜひ楽しんでみてつかーさい」

浅草演芸ホール

多くの芸人を生んだ 開放的な雰囲気

舞台は多くのコメディアンを輩出したもと東洋劇場のもので、寄席では最も広いのも特徴。大勢の芸人が舞台に上がる毎年8月の「吉例納涼 住吉踊り」など、特徴的なイベントも。「浅草らしい開放的な雰囲気で、お客さんが温かいのも特徴です」(獅童さん)。365日完全無休。

東京都台東区浅草1-43-12  [TEL]03-3841-6545 入場料/大人2800円(特別興行時を除く) 昼の部/11時40分~16時半、夜の部/16時40分~21時(昼夜入替なし) 無休 1階・2階全340席 カード不可/10名様以上の団体は予約可 つくばエクスプレス浅草駅A1出口から徒歩すぐ

浅草演芸ホール周辺グルメスポット

鈴本演芸場

開席は江戸時代という 最も老舗の演芸場

開席は、現存する寄席の中で一番古い、江戸時代の1857年(安政4年)で、老舗らしい風格を感じさせる。小テーブル付きの椅子席ではビールを飲むこともできて、リラックスして落語や演芸を楽しめる。「伝統を大切にした、けれん味のない落語が堪能できますよ」(獅堂さん)

東京都台東区上野2-7-12 ☎03-3834-5906 入場料/一般2800円(特別興行時を除く) 昼の部/12時半~16時半、夜の部/17時半~20時40分 不定休 285席カード不可/予約10名以上で可 JR御徒町駅北口から徒歩5分

鈴本演芸場周辺グルメスポット

池袋演芸場

演者との距離が近く 息遣いが伝わる箱

寄席定席の中では全92席と一番小さいが、どこに座っても演者の表情や息遣いまで伝わってくる。「他の寄席より芸人の持ち時間が5分ほど長く、プログラムも斬新。好きな噺家がいたら余すところなく堪能できます」(獅堂さん)。下席・夜の部は、毎日日替りの特別興行だ。

東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセビルB2F ☎03-3971-4545 入場料/一般2500円(特別興行時を除く)、下席(21~30日)の昼の部2000円昼の部/12時半~16時半(下席14時~17時15分)、夜の部/17時~20時半(下席18時~20時半、上席・中席は昼夜入替なし) 無休 92席 カード不可/予約不可 JR池袋駅西口から徒歩3分

池袋演芸場周辺グルメスポット

おいしい 落語コラム 噺の中の食べ物あれこれ

多くの食べ物が登場するのも落語の特徴。古典落語を中心にそのごく一部をご紹介します。

饅頭
甘いものが希少だった江戸の時代、饅頭なんぞはまさにご馳走。あったらあっただけ食べたい輩もいるわけで、そんな姿を描いている噺が『饅頭こわい』。暇を持て余した若者数名が、それぞれの怖い物を白状しあう中、一人が挙げたのは「饅頭」だった。しかし実は饅頭食べたさに仲間をハメた噓だったという噺で、秀逸なさげも、聴きどころ。

さんま
古典落語でもトップクラスで知られた噺が『目黒のさんま』。天高く馬肥ゆる秋、目黒界隈へ遠乗りに出たお殿様ご一行。腹が減ったお殿様は、庶民の下魚・さんまを食べることに。しかしその旨さが忘れられず屋敷に帰っても所望するが、家来たちの気遣いが裏目に出て、まったく旨くない。そこで、お殿様がひと言。「さんまは目黒に限る」。

蕎麦
蕎麦も、落語の世界には欠かせない、たびたび登場する食べ物だ。とりわけ知られているのが、勘定をごまかしてやろうと企むものの、それどころか高い代金を払ってしまう間抜けな男の噺、『時そば』。ほかにも、江戸っ子の負けず嫌いぶりもよく表われている、“蕎麦賭け”を題材にした『そば清』や、男の病気〈疝せん気き〉を食ってくれる虫の好物が蕎麦という『疝気の虫』もある。

あんころ餅
あんころ餅の周りの餡だけを食べ、餅の中に金・銀をくるんで飲み込む坊主が登場する『黄金餅』が著名。その坊主、飲み込み終えた途端に死んでしまうのだが、それを覗いていた隣人の金兵衛が骨を焼いて金銀を取り出すという、文字にするとちょっとした猟奇事件。しかしそこが落語の真骨頂、妙に軽快なのだ。五代目古今亭志ん生が得意としていた噺としても知られる。

うなぎ
うなぎなら、幇たい間こ持ちの悔しさを描いた『鰻の幇間』や、殺生が大嫌いな隠居から金を搾り取ろうとするうなぎ屋の本末転倒な噺『後生鰻』、そして素人うなぎ屋の滑稽な姿を描いた、その名も『鰻屋』あたりがよく知られている。また、うなぎを焼く“匂い”を取り上げた『しわい屋』というケチん坊噺も、その徹底したケチぶりに思わず舌を巻く。


まるでどの噺にも出てくるんじゃないかというほど、酒は落語にはつきもの。『親子酒』『寄合酒』『らくだ』『花見の仇討』……などなど挙げれば枚挙が無いほど、登場人物はやたらと酒を飲む。しかし“飲まない”ことをさげとした『芝浜』も、酒を題材にした噺の中では秀逸。もっともその噺を、酒を飲みながら聴くのも、またいいのだが……。

このグルメ記事のライター
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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