居住まいを正し真剣勝負でカツサンドと対峙。
バーに何をしに行くかといえば、むろん酒を飲みに行くのであるが、ただ飲むということならその扉をわざわざ押す必要はまったくあるまい。多少逆説的にはなるが、バーには緊張感を求めて訪れる—
酔狂に思えるかもしれないが、酒飲みはその意味を知っている。居住まいを正し、ピッとして向かい合うが故の酒の旨さを。緊張感のスイッチが逆に日常をリセットしてくれる解放感を。だから、バーへは大概ひとりで行く。
そんなわけで、バーでの酒は基本2杯、興が乗って3杯までと決めている(一応)。カウンターの中のバーテンダーが顔見知りであっても、ことさら饒舌に語ったりはしない。男はあくまで静かに酒と向かい合うのだ。
前置きが長くなった。バーで頬張るカツサンドである。
Bar THE HAMILTONのカツサンド[銀座]
「バー ザ・ハミルトン」のカツサンドは20種類くらいから厳選したという豚肉は十勝産の“かみこみ豚”。100頭中3〜5頭しかいないという軽くサシの入った豚肉で、そのロースの芯の部分を使っている。
サシがあるため冷めても身が締まり過ぎない。サクッとしながら、噛み締めていくと豚肉の甘みもしっかり。カリッとした衣のバランスも◎。甘くスモーキーな「ジョニー・ウォーカー・ブルーラベルのソーダ割り」(2000円)とも相性抜群。「カツサンド」(2000円)、いずれも税別。
ザ・ハミルトンの店舗情報(住所・電話・地図)
おとなの週末「男のがっつりサンド」特集掲載店舗。「バーザ・ハミルトン」のカツサンドは20種類くらいから厳選したという豚肉は十勝産の“かみこみ豚”。100頭中3〜5頭しかいないという軽くサシの入った豚肉で、そのロースの芯の部分を使っている。[交]地下鉄銀座駅A2出口から徒歩5分
バー・カシミールのカツサンド [新宿]
「バー・カシミール」のカツサンドは5㎝厚はあろうかという照り照りのカツが、「さあ来い!」と誘う。ガブッといけば、柔らかな噛み応えの中に脂の旨みとソースの奥深いコクが渾然一体
かっつりカツサンド
1300円
ポートワインやバターを使ってコクを出し、継ぎ足し継ぎ足ししているというソースで煮込まれているトンカツは、照り照り旨い。使用しているのは豚ばら肉で、ど迫力の厚みながら柔らかな弾力があって噛み切れ、口中で脂の旨みを満喫できる。甘みとコク。カリッと焼かれたパンの食感もジャスト。ややナッティで爽やかなシェリーのカクテル「レブヒート」(950円)と。「がっつりカツサンド」(1300円)。
バー・カシミールの店舗情報(住所・電話・地図)
おとなの週末「男のがっつりサンド」特集掲載店舗「バー・カシミール」。ポートワインやバターを使ってコクを出し、継ぎ足し継ぎ足ししているというソースで煮込まれているトンカツは、照り照り旨い。使用しているのは豚ばら肉で、ど迫力の厚みながら柔らかな弾力があって噛み切れ、口中で脂の旨みを満喫できる。新宿駅東口から徒歩3分
GINZA 1954のカツサンド [銀座]
「GINZA 1954」のカツサンドはきめ細やかでジューシーな肉質は宮城県大河原の三元豚のもち豚ロース。周りの脂身を落として芯の部分のみ使用。周りの脂身を落として芯の部分のみ使用。
カツサンド
2000円
高温でガッと揚げたあと余熱でゆっくり火を通すことできれいなピンク色の断面と肉汁をたたえたミディアムレアに。サクッと軽い歯触りで噛み切れながら、肉はほの甘く余韻が残る。銀座木村屋総本店特注のパンとも一体化。「竹鶴ピュアモルトのハイボール」(1000円)がすっきりと合う。「カツサンド」(2000円)、いずれも税別。
GINZA 1954の店舗情報(住所・電話・地図)
おとなの週末「男のがっつりサンド」特集掲載店舗「GINZA 1954」。きめ細やかでジューシーな肉質は宮城県大河原の三元豚のもち豚ロース。周りの脂身を落として芯の部分のみ使用。高温でガッと揚げたあと余熱でゆっくり火を通すことできれいなピンク色の断面と肉汁をたたえたミディアムレアに。[交]新橋駅3番出口から徒歩2分
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